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1993年にソマリアで起こった壮絶な市街戦を描いた戦争アクション

ストーリー：1993年10月3日。東アフリカに位置するソマリアの首都モガディシオに、100名の米軍特殊部隊の兵士たちが舞い降りた。彼らの任務は独裁者アイディード将軍の副官2名を捕らえること。当初、作戦は1時間足らずで終了するはずだった。しかし、2機の最新鋭ブラックホーク・ヘリが撃墜されたことから、兵士たちの運命は一変する。仲間の救出にあたる彼らは、想像を絶する地獄絵図の真っ只中に取り残されることになった・・・。

出演：ジョシュ・ハートネット、ユアン・マクレガー、トム・サイズモア、エリック・バナ、ウィリアム・フィクナー、サム・シェパード、オーランド・ブルーム、ユエン・ブレムナー、トム・ハーディ、ヨアン・グリフィズ、ジェイソン・アイザックス、エンリケ・ムルシアーノ、ニコライ・コスター＝ワルドー

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★　戦争を学ぶのに優れた教材

非対称な近代戦の実態を暴き出している、とても良い映画。実際の戦闘がベースであるため作り物にはない凄さがある。綿密に作ったはずの計画が早い段階からガラガラと崩れていく中で、必死に持ちこたえようとし、仲間の為に命を投げ出す兵士達。独裁者を懲らしめるための作戦でありながら、いつの間にか暴徒化した市民を相手に戦っているという矛盾。マスコミ報道では絶対にわからない、戦争の本当の姿がわかる。原作も秀一。

★★★★★　非対称戦争の現実を描写

アメリカにとって現代戦争は、外国の正規軍との戦闘ではない。この映画で描かれているような民間武装勢力の掃討戦をはじめ、大衆にまぎれたテロやゲリラ、海賊などとの戦闘だ。アメリカは正規軍対非正規軍という枠組みで行われる戦争を、80年代から非対称戦争と呼んでその対処を重視してきた。ソマリアはまさにその非対称戦争の舞台となったと言える。戦闘ヘリの墜落で予期せぬ市街戦に巻き込まれたアメリカ兵は、あらゆる方向から狙撃され、撃っても撃っても後から次々と現れるソマリアの民兵や市民たちに殴打され、命を落とす。非対称戦争でのアメリカの敗北を思い知らされる。個人的にはアメリカ軍が好きなわけではないが、それでもアメリカ兵側に感情移入し、襲い来るソマリアの民兵や市民に恐怖を感じた。本作でアメリカの都合の悪い部分がどれだけ描写されているのかが話題になっていたが、本作は「アメリカ軍から見たソマリア」とまでは行かなくても、「アメリカ人の視点から作られた内容」であることは間違いない。アフガニスタンやフセイン政権崩壊後のイラクでも、アメリカ軍はソマリアと似たような経験をしている。ただ、だからこそ本作は非対称戦争への介入の危険性をアメリカ人に感じさせるものになっていると言える。

★★★★☆　豪華俳優陣

ジョシュをはじめ、ユアンやエリック・バナ、トム・サイズモア、まだデビュー仕立てのオーランド・ブルームなど、よだれが出そうなほどのいい役者が勢揃い！みんななんと陸軍に1ヶ月体験入隊して役に臨んだそうな。とても芝居には見えない臨場感でした。

★★★★☆　戦闘シーンの迫力！！

まさに戦闘シーンは迫力ものです。これだけリアルに描けていると映画を見ているのか、ドキュメンタリーか分らなくなるほどです。この映画から政治的メッセージは感じられません。あるのは現場の兵士の苦闘だけです。その面では「愛国心」と極限状態での戦友への思いは良く描かれていると感じます。しかし、何故ソマリアに海兵隊がいたのか？という疑問にはあまり答えてくれません。その描き方が深ければ違った感想を持つ人も多かったことでしょう。

★★★☆☆　アメリカの「正義」は別にして、戦闘映画としては凄い

ソマリアへの進駐とその結果起きた戦闘がおもなテーマで、この米軍の行動に「正義」があったかどうかは別にして、戦闘映画としてみたらさすがリドリー・スコットという思いを抱かせる迫力がありました。抜群の迫力と息もつかせぬ展開。しかし、実話だっただけにこうした描き方に疑問も感じます。純粋に迫力ある映画として作るのはどうかと考えさせられました。ソマリアは確かに問題の多い国で混乱し、国民が困窮しているのは事実ですが、この事件の米軍の「犠牲者」が問題となり、米軍は引き上げ、以降、米軍は犠牲者をださない戦争（相手のどんな被害者がでようと）へと傾斜したのはご存知の通りです。迫力ある戦闘シーンをただ楽しむ心境ににはなかなかなりにくい映画でした。

作品の詳細