アメリカの田舎町を舞台に、ひとりの少年が見た奇妙な出来事を美しい映像で描いた幻想譚
ストーリー:1950年代、アイダホ。小麦畑の広がる田舎に育った8歳のセス(ジェレミー・クーパー)は、ある日友達のイーブンとキムと共に一人暮らしの謎めいたイギリス人女性ドルフィン(リンジー・ダンカン)にいたずらをし、母に叱られて謝りに行かされた。鯨の骨や古いモリが飾られた異様な雰囲気の家の中で、自殺した夫の髪の毛や歯をドルフィンに見せられたセスは、たまたま父が読んでいた本からの連想で彼女を吸血鬼と思い込む。その翌日、イーブンの死体がセスの家の井戸の中から発見された・・・。
出演:ジェレミー・クーパー、ヴィゴ・モーテンセン、リンジー・ダンカン、シーラ・ムーア、ダンカン・フレイザー
★★★★★ コンセプトと画面が美しい。
6〜8歳くらいの頃、現実を分かり始めて、「でもこれも現実であって欲しい」と願う夢が沢山あった。それをひとつひとつ現実に壊されていく過程を、子供の視点も交えて、ダークな世界観で描写されている。唯一、現実で憧れの存在であるお兄ちゃんは戦争で被爆してしまっており、大人達はプロレタリアという言葉すら当て嵌められない程の限界過疎な環境。ここで少年はどんな夢を見るのか。それはどんな風に壊れゆくのか。ビデオクリップとして流していてもいいかな〜と思う程、風景が綺麗でうっとりしました。暗い人間性を描いたシナリオも好きなので自分は相当お気に入りですが、すごく退屈と感じる人もいると思いました。展開はあんまり早くないです。
作品の詳細
作品名:柔らかい殻 |
原作名:The Reflecting Skin |
監督:フィリップ・リドリー |
脚本:フィリップ・リドリー |
公開:イギリス 1990年11月9日 |
上映時間:95分 |
制作国:イギリス、カナダ |
Amazonで探す |
Amazonプライム30日間無料体験を試す |