ドラマ

生きてこそ

雪のアンデス山脈に飛行機が墜落。飢えや寒さと戦い、生還した人々の証言を基に実際の墜落事故を映像化した迫真の人間ドラマ

ストーリー:1972年10月。南米ウルグアイの学生ラグビー・チームのメンバーを含む45名の乗客を乗せた旅客機が、アンデス山脈に墜落した。やがて意識を取り戻したラグビー・チームのキャプテン、アントニオ(ヴィンセント・スパーノ)は、生き残った仲間たちと協力して負傷した人々に応急治療を施し、犠牲者たちを雪の中に埋葬して祈りを捧げた。生存者は27名。翌日、瀕死の状態だったナンド(イーサン・ホーク)が奇跡的に息を吹き返すが・・・。

出演:イーサン・ホーク、ヴィンセント・スパーノ、ジョシュ・ハミルトン、ブルース・サムゼイ、ジョン・ハイムス・ニュートン、デヴィッド・クリーゲル、ケヴィン・ブレズナハン、サム・ベーレンズ、イリーナ・ダグラス、ジョシュ・ルーカス

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ まさにalive

何よりも現実にこんなことがあったということに驚いた。昔の作品みたいだけど、演出や演技など、作り込まれていて、最初から最後まで引き込まれた。原始の人間がどのように生きて来たのか、どうして神が生まれたのか、想像が膨らんだ。忘れられない作品となった。

★★★★★ 外野が何を言っても「無意味」なのである

冒頭生存者の語るコメントの一節。「人は言う。自分だったらあの環境では生きていられなかっただろう。そんなことは無意味なんだ。実際にあの場にいた者にしか分からないんだ」もう、これに尽きると思う。こういう事故があったことをどこかで聞いた覚えはあった。実際にこの映画を観て、とても胸が苦しくなった。神の試練と呼ぶには残酷極まりない。こんなことを20歳前後の若者たちが実際に経験したのかと想像すると、胸が潰れそうだ。目の前で亡くなっていく家族や友人たち。悲しむ間もなく死がすぐそこまで這い寄ってくる。衣食住は全て奪われ、極限状態へ放り投げられた。救助の希望も潰えた。そして残ったものは何なのか。生への執着心か。人としての自尊心か。故郷へ帰りたいという欲望か。彼らの取った行動が当時問題視されたそうだが、この映画ではそんなことは二の次だと訴えているように思える。それよりももっと彼らの行動の根源となったものが何なのか。そこらへんを考えたくなる内容だ。実際の生存者立会いの下撮影されたらしく、描写も非常にリアルに描かれていて、彼らの絶望感がひしひしと伝わってくる。登場人物の一人が言う「僕らが動物になる前に、出発しよう」というセリフ。これが実際に言われた言葉なのかは分からないけれど、この感情が彼らに生還という奇跡を生みださせたのかもしれない。非常に色々と考えさせられる、とても深い映画でした。おすすめです。イーサンホークらしさも際立っていた。

★★★★☆ 素晴らしいバランス感覚。ドキュメンタリー風映画の見本

事実をもとにした映画として非常に優秀です。”物語”は終始ほとんど動かずひたすら耐えるだけなのですが、それにきちんと向き合い、退屈しないギリギリの飾り気のなさでもって描かれ、ちょっと映画的に演出盛ってみました みたいなのがほとんどありません。少し古い映画なので、冒頭シーンをはじめとして説明不足、やや乱暴な「経緯は知ってるだろ、端折るぞ」という点はありますが、2時間ほど、まったく飽きることなく観ることができる真摯な良い映画だと思います。特に、全編を通して映し出される広大な雪原の描写と、所々に効果的に差し込まれる音楽、最後のアーロン・ネヴィルが歌うアヴェマリアが印象的です。一度観たら忘れがたい、力強い物語でした。少し踏み込んだ邦題もよろしいと思います。

作品の詳細

作品名:生きてこそ
原作名:Alive
監督:フランク・マーシャル
脚本:ジョン・パトリック・シャンレー
公開:アメリカ 1993年1月15日、日本 1993年5月29日
上映時間:126分
制作国:アメリカ
製作費:3200万ドル
興行収入:8200万ドル
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