ドラマ

レッド・バロン

ドイツ軍のエース・パイロット、マンフレート・フォン・リヒトホーフェン、前人未踏の80機を撃墜した彼の真実が今、明かされる!

ストーリー:貴族階級の軍人の子としてこの世に生まれ、若くして戦闘機乗りとしての類い希な才能を開花させたリヒトホーフェン(マティアス・シュヴァイクホファー)。自軍を悩ますイギリス軍のエース・パイロットを撃墜し、軍人最高の栄誉であるプール・ル・メリット勲章を授かった彼は、“レッド・バロン”の異名をヨーロッパ全土に轟かせていく。しかし、戦意高揚のプロパガンダをもくろむ最高司令部によって不死身の英雄に祭り上げられたリヒトホーフェンは、度重なる闘いで仲間たちを失い、敵の銃弾を浴びたことで心身共に深く傷つき、戦争そのものに疑念を抱くようになっていく・・・。

出演:マティアス・シュヴァイクホファー、フォルカー・ブルッフ、リーナ・ヒーディ、ティル・シュヴァイガー、ジョセフ・ファインズ、シュテフェン・シュローダー

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ いい映画

初見時はいまいちピンと来なかったが、(控えめではあるものの)レッド・バロンの死とその後のドイツ史が持つ悲壮感がちゃんと関連付けられている。自分なりに少し勉強してこの映画に込められた本当の悲しさが分かるようになると一層深い感慨を得られたように思う。

★★★★★ 消耗戦の中の騎士道精神

戦争は醜く悲惨なものだ。特に第一次世界大戦は欧州全体を焦土と化した。今でも欧州で大戦争といえば第一次大戦を指すほどだ。地上戦ではベルダンの戦いなど独仏両方で70万人もの兵士たちが死傷している。ちょうど消耗戦が始まった時期に当たっていた。しかし、一騎討ち的な要素が残る空中戦ではまだ騎士道の名残があった。この映画も戦死した敵パイロットの葬式に、リヒトホーフェンが花輪を投げ込みに行くシーンから始まる。また、「撃ち落せばよい。殺す必要はない」を信条にしていた。ある日、傷ついた敵機を執拗に追い回した弟のロタールを「残酷だ」と叱責もしている。消耗戦の中での騎士道精神の残光とも言うべきだろう。そんな時代を戦い抜いた空の騎士リヒトホーフェンは、猛者というより繊細な貴公子という印象。実際の彼は、少年の頃、お化けが出るという話がある屋根裏部屋に一人で寝た時に、彼を驚かせようとした姉が夜中に小さな音を立てると、棒を持って飛び出してきたというから、勇気もあったのだ。そうでなければ80機もの撃墜記録は作れまい。空中戦の映像は実に見事。立体的で、細かな部分までよく描かれている。

★★★☆☆ 編集し過ぎ!

もっと「伝記」的な部分が欲しいと思います。本当はどうして「軍隊」に入ったのか、どうして「飛行機乗り」になったのか「人間関係」とか、その頃の飛行機の技術、「レッド・バロン」がどんな人だったのかをもう少し細かく映像化してほしいところでした。登場人物が「軽く」書かれているので、撃墜された友を思って落ち込んだりするシーンに何の感情も重みもありません。最後も「尻切れとんぼ」的な終わり方で、納得いきません。原爆やミサイルなどの大量破壊兵器のない、戦争と言えどなぜか「のんびりした」第一次大戦の感じは味わえます。

作品の詳細

作品名:レッド・バロン
原作名:Der rote Baron
監督:ニコライ・ミュラーション
脚本:ニコライ・ミュラーション
公開:ドイツ 2008年4月10日、日本 2011年5月21日
上映時間:129分
制作国:ドイツ
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