このまま、何も言わずに 愛し続けたい
カズオ・イシグロのベストセラー小説をジェームズ・アイヴォリーが映像化した珠玉の名作
ストーリー:1958年。ダーリントン邸の老執事スティーブンス(アンソニー・ホプキンス)のもとに、以前共に屋敷で働いていた女性ミス・ケントン(エマ・トンプソン)から一通の手紙が届く。懐かしさに駆られる彼の胸に20年前の思い出が蘇る。当時、主人に対して常に忠実なスティーブンスと勝気なケントンは仕事上の対立を繰り返していた。二人には互いへの思慕の情が少しずつ芽生えていたが、仕事を最優先するスティーブンスがそれに気づくはずもなかった。そんな中、ケントンに結婚話が持ち上がる。それを知ったスティーブンスは激しく動揺するが・・・。
出演:アンソニー・ホプキンス、エマ・トンプソン、ジェームズ・フォックス、クリストファー・リーヴ、ピーター・ヴォーン、ヒュー・グラント、パトリック・ゴッドフリー、マイケル・ロンズデール、フランク・シェリー、リーナ・ヒーディ
★★★★★ 最近見た最高の作品
アンソニー・ホプキンスの演技と彼が演じる執事の行動様式にただただ感激、この様な感動を私に呼び起こした最近の映画は少ない。昔、小説を読んだ時、今一つよく分からなかったが、映画では実によく分かった。ただ小説を読んだのはかなり昔なので、もう一度小説を読み返してみたいと思っている。
★★★★★ 読んでから見ても大丈夫
本を読んでから映画を見ると、濃度が薄まっていてがっかりするものですが、これは、たった2時間の中に、朗読で10時間以上の内容をギュッと詰め込んだ感じ。そのかわり、一言一句聞き逃せませんけれども。だから、読んでから観た方が、面白いかもしれません。
★★★★☆ 執事という職業
プロフェッショナリズムに徹した、ある執事の物語。目指した一つの完成形に恋や結婚など入り込む余地が無かったのか、それともストイックさにこそ無常の喜びを求め続けたのか。人生の終盤に小旅行を通して振り返るのだが、もとより悔恨のない人生などありはしない。執事という職業人を全うしたスティーブンスは、寧ろ後悔の少ない人生であったことを確認できたのではないのだろうか。私には幸福な人生に思えた。
作品の詳細
作品名:日の名残り |
原作名:The Remains of the Day |
監督:ジェームズ・アイヴォリー |
脚本:ルース・プラワー・ジャブバーラ |
公開:アメリカ 1993年11月5日、日本 1994年3月19日 |
上映時間:134分 |
制作国:アメリカ |
製作費:1500万ドル |
興行収入:6300万ドル |
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