友を売るか、ハリウッドを去るか、決断の時は迫る!
ストーリー:1951年のハリウッド。映画監督のメリル(ロバート・デ・ニーロ)はHUAC(下院非米活動委員会)のブラックリストに載せられ、知っている名前を密告すれば許されるという誘いを断ったがために失職。映画仲間たちは次々と離れていき、ついにはHUACに召喚、喚問されるが・・・。
出演:ロバート・デ・ニーロ、アネット・ベニング、ジョージ・ウェント、サム・ワナメイカー、ベン・ピアッツァ、マーティン・スコセッシ、パトリシア・ウェティグ、クリス・クーパー、トム・サイズモア
★★★★★ いい映画です!デニーロ好きでなくてもこれはハマる
まずはデニーロにひかれて見入ったのですが、華やかなハリウッドの闇時代を描く実話とわかってなお更にその時代、そのハリウッドに入り込みました。いわゆる「アカ狩り」を描いたこの映画にアメリカのアメリカによるアメリカのための言論の自由を勝ち取る信頼とはなにか、表現とは何かを問う作品ではないでしょうか。ちなみに最も印象に残ったシーンは親子3人が家を追われ、手狭になったアパートの一部屋でそれぞれが熱心に監督である夫が脚本を、教師である妻は試験の採点を、息子は学校の宿題をしているところでした。とても温かみのある、ユーモアのある名シーンだと、個人的には思いました。
★★★★★ アメリカ狂気の時代を如実に
いかに政治が善良な人達を誤った方向にむけさせるかを知るために是非もっと公開すべき映画だった。共産主義排除の極端な言論統制は戦前の日本にも存在したが、自由の国と言われるアメリカにもこのような憲法違反ともいえるオペレーションがあった。もっとも権力とはそいったものではあるが。
★★★★☆ アメリカの一面を描いた傑作
国家は時に不条理な暴力で個人に襲い掛かる。それは正義を振りかざしながら、人々が大切にしているもの、誇り、愛情、心の美しい部分まで踏みにじろうとする。国家を操るものたちが本当にそれが正義なのかと問い掛けることがあるのだろうか。この映画はかつてアメリカで起こった事実を描いている。そして現在も同様のことは行なわれている。アメリカ病とでもいおうか。しかし主人公はアメリカ人であることを誇りに思いつつ、国家に立ち向かおうとする。まさに心を揺さぶる傑作でした。若い人も是非見て欲しい。ラストシーンは何度も見たい。ロバート・デ・ニーロの演技も圧巻。大げさでわざとらしいところは全く無く、それでいてこれだけの迫力を生み出せる役者は彼だけでしょうね。
作品の詳細
作品名:真実の瞬間 |
原作名:Guilty by Suspicion |
監督:アーウィン・ウィンクラー |
脚本:アーウィン・ウィンクラー |
公開:アメリカ 1991年3月15日 |
上映時間:105分 |
制作国:アメリカ |
製作費:1600万ドル |
興行収入:940万ドル |
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