ドラマ

白く渇いた季節

南アフリカを舞台に人種差別問題を鋭く描いた衝撃のサスペンス!

ストーリー:南アフリカ共和国に生まれ育った白人教師ベン(ドナルド・サザーランド)は、政府の人種隔離政策に何の疑いも抱かずに生きてきた。だがある日、雇っていた黒人庭師の息子が警察で死亡。この事件に疑問を持って真相を調べるうちにベンは、政府や警察への不信を募らせてゆく。そしてついに老弁護士マッケンジー(マーロン・ブランド)を説得し、警察を相手に裁判にうって出る。女性ジャーナリスト、メラニー(スーザン・サランドン)らの助けを得て激しく闘うベンだったが、やがて彼の身辺には黒い影が・・・。

出演:ドナルド・サザーランド、マーロン・ブランド、スーザン・サランドン、ユルゲン・プロホノフ、ジャネット・サズマン、ゼイクス・モカエ、ウィンストン・ヌショナ、マイケル・ガンボン

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 救いようのない殺人の連鎖

南アフリカの人種隔離政策を題材にした作品です。MASHなどで活躍したドナルド・サザーランドが殺された黒人の庭師への友情と正義感から、白人(オランダ系イギリス人)たちの黒人達に対する不当な迫害に立ち向かっていくというストーリーです。ドキュメンタリーではないので、どの程度までが脚色で、どの程度が事実に基づくものかはわかりませんが、白人達が自分たちの利権を守るために、黒人達への迫害や抑圧にあえて目をつぶっている姿がよく描かれています。黒人達の暴動を扇動するリーダーを捜し出すために、保安局の局員が黒人を拷問して殺したり、それを自殺といって発表したり、裁判では裁判官もグルになっていい加減な判決を行ったり…見ていて、正直腹が立ちました。(あくまでもどの程度が脚色であるかはわかりませんが。ちなみに、主人公側の正義の弁護士役は、マーロン・ブランドーでした。)最後にはサザーランド演じる白人が家宅捜索をされたり、命をねらわれたりする始末。そこには正義はなく、ただただ自分たちだけの幸福と利権を守ろうとする白人達の自分勝手さがあるのみです。目を背けたくなるような場面も多々ありますが、作品自体は大変楽しめました。某有名インターネット・データベースでは以外と評価が低かったのに驚きました。もしかすると投票者の感情を逆撫でする部分もあったのかもしれませんが。いずれにせよ、見たことのない方は是非見てみてください。印象に残る作品だと思いますよ。

作品の詳細

作品名:白く渇いた季節
原作名:A Dry White Season
監督:ユーザン・パルシー
脚本:ユーザン・パルシー
公開:アメリカ 1989年9月22日、日本 1990年2月24日
上映時間:97分
制作国:アメリカ
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