プロフェッサーの秘かな愉しみ
陽光きらめくアメリカ東部ニューポートを舞台に、“生きる意味”を探して奇妙にすれ違い続ける、中年大学教授と女子大生の運命を描くダーク・コメディ!
ストーリー:並外れた変人と評判の哲学科教授エイブ(ホアキン・フェニックス)が、アメリカ東部の大学に赴任してくる。若い頃は政治活動やボランティアに熱中し、世界中を飛び回ったエイブだが、今では学問にも恋愛にも身が入らず、慢性的に孤独な無気力人間になっていた。そんなある日、たまたま立ち寄ったダイナーで迷惑な悪徳判事の噂を耳にした瞬間、エイブの脳裏に突拍子もない考えがひらめく。それは誰にも疑われることなく、自らの手で判事を殺害するという完全犯罪への挑戦。すると、あら不思議、奇妙な“生きる意味” を発見したエイブはたちまち身も心も絶好調となり、ひたすら憂鬱だった暗黒の日常が鮮やかに色めき出す。一方、エイブに好意を抱く教え子ジル(エマ・ストーン)は、まさか彼の頭の中におかしな妄想殺人が渦巻いているとはつゆ知らず、ますます恋心を燃え上がらせていくのだが・・・。
出演:ホアキン・フェニックス、エマ・ストーン、パーカー・ポージー、ジェイミー・ブラックリー、ベッツィ・アイデム、イーサン・フィリップス、ソフィ・フォン・ハーゼルベルク
★★★★★ ウディ・アレンらしい、テンポもいいしストーリーも秀逸な作品!
2016年6月11日公開。 監督・脚本はウディ・アレン。生きる意味を見いだせずテンションが上がらないしEDな哲学教授(ホアキン・フェニックス)が、学生(エマ・ストーン)に慕われつつ、ある出来事をきっかけにやる気を出したりフルボッキしたりするお話。教授のやさぐれつつもカッコいいキャラクターが良かったし、エマ・ストーンの可愛すぎない普通さがリアルだった。中年になっても女性にもてたい、という男の幻想を具現化した作品でもあると思う。ウディ・アレンらしい、シンプルでわかりやすくテンポのいい展開も良かったです。
★★★★☆ アレン風ヒッチコック映画
現在再公開中なので、また観ました。題名通り殺人がテーマですが、ヒッチコックの『見知らぬ乗客』と『疑惑の影』にヒントを得ていると思いました。特に事件後の展開と結末は、「疑惑の影」によく似ています。これは、2回目の鑑賞で気づきました。エマ・ストーンとホアキン・フェニックスは好演ですね。これを観た人が、ホアキン・フェニックスにジョーカーを演じさせることを思い付いたのかも知れない、と思いました。アレンの映画としては、中程度の出来栄えでしょう。
★★★☆☆ 映像も雰囲気も良い、けれどもストーリーは普通以下
なんとな〜く、前半から話の流れが推測でき、話が進むに連れ、オチまで見えてしまう、割と簡単なストーリーでした。絵づくりなどの雰囲気や、間に入るセンスの良いジャズミュージックなど、全体的にはいい感じにも関わらず、主役の二人を含め、これといった印象のあるキャラクターも無く、なんとな〜く、終わってしまう感じです。休日に料理をしながら、あるいは、お酒でも呑みながら、なんとな〜くみる映画としては良いと思いますが、「面白い映画を見よう」と構えて見る映画ではありません。
★★☆☆☆ 「哲学について少しでも興味がないとよくわからず、教授の考えや行動にあまりついていけない」
「哲学について少しでも興味がないとよくわからず、教授の考えや行動にあまりついていけない」と思った映画。内容は、大学に赴任した悲観的な哲学の教授がとある計画を実行していく話。やけに陽気で明るい音楽をバックに結構残酷で恐ろしいことをしている光景は中々に異常で観ている人を驚かせる雰囲気はある。ただ、後半になっていくにつれ教授が自分が行ったことがばれないようにする姿勢が目立つようになり、前半ほどの異常性は薄まった印象を受け、また、教授の行動や動機についても全く理解も共感もできず、だんだんと観ていてイライラしてくる。この映画の題材にもなっている哲学に少しでも理解がある人にとっては興味深く面白いかもしれないが、ほとんどの人にとってはよくわからず、ついていけない内容に思えた。偏った考えを持った人がどのような行動をし、一体どのような結末を迎えるのか、という部分だけは観てて楽しめた映画だった。
作品の詳細
作品名:教授のおかしな妄想殺人 |
原作名:Irrational Man |
監督:ウディ・アレン |
脚本:ウディ・アレン |
公開:アメリカ 2015年7月17日、日本 2016年6月11日 |
上映時間:95分 |
制作国:アメリカ |
興行収入:2700万ドル |
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