理想の家庭が築けなかった時、男は本性を現す
継父(ステップファーザー)に潜む殺人鬼の顔、全米を震撼させたサスペンス・スリラー
ストーリー:マイケル・ハーディング(ペン・バジェリー)が、士官学校の生活を終えて家に戻ると、彼の母スーザン(セラ・ウォード)は新しい恋人デヴィッド(ディラン・ウォルシュ)と幸せそうに暮らしていた。納得のいかないマイケルは、彼に反感を抱くが、次第に打ち解けていく。しかし、そんな矢先に近所の老婆が一家皆殺し事件の指名手配犯がデヴィッドに似ているので用心するようにスーザンに警告してきた。それを耳にしたデヴィッドはその老婆を事故死と見せかけ、死へと追いやる。死体は何日も経ってから見つかるが、常に監視され、あまりにも完璧な継父に怪しさを感じ始めていたマイケルは、これを機にデヴィッドの正体を暴くべく動き出す。そして、嵐で荒れ狂う真夜中に、ついに彼はデヴィッドが「何か」を隠している地下室へと忍び込むのだが・・・。
出演:ディラン・ウォルシュ、セーラ・ウォード、ペン・バッジリー、アンバー・ハード、シェリー・ストリングフィールド、ペイジ・ターコー、ジョン・テニー、ナンシー・リネハン・チャールズ
★★★★☆ サイコサスペンスの妙味
誰もが無防備な家庭内に、もし、殺人気が紛れ込んだら・・・。逃げ場のない逼迫感に、観る人はついつい引き込まれてしまうはず。見応えは充分にあると思いますよ(笑)
★★★★☆ 地味ぃ〜にゾクゾク
本国ではそれなりに人気のあるホラーの1988年作品のリメイクだそう。そちらは観ていないので比較は致し兼ねますが。サスペンスとカテゴライズするには、謎解きがある訳では無いです。こちら観る側は冒頭から殺人鬼が分かってますから。そういう意味ではサプライズも皆無です。彼の常習癖を淡々と映像化した印象です。人殺しが趣味なのでしょうか?快楽殺人と言うには地味ですし。都合が悪くなると容赦なく殺っちゃいます。そんな彼を演じるディラン・ウォルシュがいい味出してます。典型的な「いいひと」から変貌するギャップがなかなかです。結構地味な印象の役者さんがマッチしてたと思います。その他メインキャストの皆さんもとても安定していました。息子の恋人役アンバー・ハードがなかなか綺麗です。
★★★☆☆ B級はB級らしくあることに徹底して成功
中高生や、大人の暇つぶしとして楽しい。人物の描写とか成育から犯罪までの説明とか社会的メッセージとか、あえて省いて、シンプルに非日常の娯楽に徹して作ったことで成功。中途半端にならずに済んだ。
★★☆☆☆ ディラン・ウォルシュのどうしようもない大根ぶり
異常者役のディラン・ウォルシュの大根役者ぶりが際立つ一作。共演者があまりに気の毒だ。この作品の連続殺人鬼は『NIP/TUCK -マイアミ整形外科医-』に出てくる整形外科医とは全く別の役柄なのだから全くの別人に見えるよう演じなければならないのに、演じ分けがまるで出来ておらず、マイアミのリッチな整形外科医が何かの手違いでホラー映画の世界へ迷い込んできたようにしか見えない。演技者失格である。本作のディラン・ウォルシュには、サイコパスとしての凄みを何ら感じない。この役者は、『狩人の夜』のロバート・ミッチャムや『ケープ・フィアー』のロバート・デ・ニーロの爪の垢を煎じて嚥むべきではないか。
作品の詳細
作品名:ステップファーザー 殺人鬼の棲む家 |
原作名:The Stepfather |
監督:ネルソン・マコーミック |
脚本:J・S・カーダン |
公開:アメリカ 2009年10月16日 |
上映時間:102分 |
制作国:アメリカ |
製作費:2000万ドル |
興行収入:3100万ドル |
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