ドラマ

マリー・アントワネットの首飾り

王妃マリー・アントワネットを民衆の敵に仕立てあげ、ついにはフランス王朝を崩壊させるきっかけにもなった「王妃の首飾り事件」を題材にした歴史サスペンス映画

ストーリー:   政敵の罠によって崩壊した名門ヴァロア家の娘ジャンヌ・ド・ラ・モット(ヒラリー・スワンク)は、名誉と家の再興だけを目的に必死に生き続け、爵位を得るために愛のない結婚をして宮廷に入る機会を伺ううち、プレイボーイのレトー(サイモン・ベイカー)とともに、ある企みを思いつく・・・。

出演:ヒラリー・スワンク、サイモン・ベイカー、エイドリアン・ブロディ、クリストファー・ウォーケン、ジョエリー・リチャードソン、ヘイデン・パネッティーア、ブライアン・コックス、ジョナサン・プライス、サイモン・シャクルトン、ポール・ブルック

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 「名誉は家名にあるのではなく、心の中にある」という言葉は重みがある。

家名を存続させるために一生を懸けた女性の話。日本の武家社会でも家名を懸けての闘いはあっただろうから、フランス文化に限った話ではないが、いやはや、すさまじいなという感じがする。彼女が苦悩の末にたどりついた「名誉は家名にあるのではなく、心の中にある」という言葉は重みがある。

★★★★☆ 首飾り事件の真相が分かりやすく楽しめました

この映画の主役はマリー・アントワネットではなく、首飾り事件の首謀者であるジャンヌです。衣装なども豪華で観ているだけで楽しめますが、首飾り事件の真相を楽しみながら知ることも出来ます。マリー・アントワネット関係の書籍は何冊か読みましたが、この映画では彼女のイメージが大きく揺れ動きました。冷淡で自己中心的なイメージが強く押し出されている気がしました。またジャンヌも「ベルばら」のイメージとは違います。本当のマリー・アントワネットは、そしてジャンヌはどんな感じの女性だったのだろう?この映画を観て更に興味を強く持ったことは事実です。なんとなくマリー・アントワネットに興味があるけど、書籍は苦手という人は、まずこの映画でマリー・アントワネットの世界を覗いてみるといいかもしれません。

★★★☆☆ セットや舞台はいいけれど・・・

やはり彼女を悲劇のヒロインとは見られないなー。ヒラリー・スワンクの顔つきが適役と思うけど、それはあくまで名脇役としての、だ。もともとジャンヌを悲劇のヒロインにするのに無理がある。もちろん、彼女が本物のヴァロアの末裔だったとしても、やったことは「悪」だからだ。裁判での申し開きにしても、今もっても正当な理由ではない。ロアン枢機卿、レトー、ラ・モット、そしてアントワネット。誰一人彼女を傷つけたものはいない。ヴァロア家滅亡に荷担していようはずもない。だまして大金をせしめた理由は「家を取り戻す」ため。やったことがあれでは、ご両親が浮かばれないと思うのは私だけだろうか(笑)。色っぽくてこまっしゃくれていて品のない「にせものヴァロア」の「私たちの知っている」ジャンヌ像では主人公に向かないのか。舞台設定、衣装、宝石など、しっかりしていてみていて気持ちが良くなる。しかしなんだかよくわからないまま、やはりアントワネットに感情移入して終わった映画だった。こういういかにもみんなが知っている史実を扱うのはむづかしいのが良くわかる。ラ・モット役のエイドリアン、そしてレトー役の俳優がかっこよかった。エイドリアンは、放埓な生活をしていたとされるラ・モット役の割には脱いだときの肢体が鍛え抜かれすぎていて、現実感に欠けた。でも魅力的だった。宝石や歴史の舞台を垣間見るにはいい作品。みんなと見たい。そして感想を言い合ったら楽しそう。

作品の詳細

作品名:マリー・アントワネットの首飾り
原作名:The Affair of the Necklace
監督:チャーツズ・シャイア
脚本:ジョン・スウィート
公開:アメリカ 2001年11月30日、日本 2002年2月16日
上映時間:118分
制作国:アメリカ
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