正義の26年、破滅の3週間。
法律の闇に飲み込まれる天才弁護士を描いた衝撃のサスペンス・ドラマ!
ストーリー:長年法律事務所で裏方の仕事をしてきた、有能だが見た目のさえない人権弁護士ローマン・J・イズラエル(デンゼル・ワシントン)。ある日、パートナーで事務所代表のウィリアムが倒れたことを機に帳簿を調べる内に、事務所の資金調達に不正があったことを知り信念を大きく揺さぶられていく。さらに、利益優先の凄腕弁護士ジョージ・ピアス(コリン・ファレル)に雇われ、殺⼈事件を担当することになるが、その裁判で不正が⾏われていると知り、自分の人生を変える大きな問題に足を踏み入れていく・・・。
出演:デンゼル・ワシントン、コリン・ファレル、カルメン・イジョゴ、リンダ・グラヴァット、アマンダ・ウォーレン、ヒューゴ・アームストロング、サム・ギルロイ、トニー・プラナ
★★★★★ 時の流れがズレている人
本作の主人公のように、時の流れが人より遅い人、ファッションや音楽、言葉遣い等が変わらない方ってごく稀にいますよね。なんとも生き辛そうに見えます。そういった方々が時折見せる寂しい背中って、心に響くものがあります。(気が強く、あえてそう見せている方は別です。)デンゼル・ワシントンの演技が、見事にそういった方々の背中を再現しているように、見受けられました。エンディングのコリン・ファレルの仁王立が、対照的で面白かったです。ストーリーはデンゼル・ワシントンの哀愁を引き立てる最高のスパイスです。とても感傷的になれたので★5にしました。
★★★★★ 大人のADHDの弁護士の活躍と葛藤
大人の発達障害ぎみな自分には、まんま大人のADHDのアフリカン・アメリカンの弁護士の活躍と葛藤に感動してしまう。デンゼル・ワシントンはやっぱりすごい役者だ。発達障害あるあるの場面ごとに、人ごとじゃないなあと思って観ていた。そして、スパイク・リーのマルコムXのときのデンゼルを、久しぶりに思い出した。し、また、スパイクとデンゼルのブラックスプライテーションな、今の時代ならではのファイト・ザ・パワー(P パプリック・エナミー)な作品を観たいと思った。この作品、スパイク・リーの最近作ブラッククランズマンと合わせて観ると、もっとわかりやすいのかも知れない。あ、あと、本作のなかで、ローマンがギル・スコット・ヘロン&ブライアン・ジャクソンの傑作アルバムのことに言及していて、まずそこで震えてしまった。ファンク、Pファンク、R&B…実際の選曲も最高です!
★★★★★ 弱者に厳しい社会
貧富の差が激しい社会では、お金が正義になる。犯罪が増え、そこには重いものもあれば、社会的状況から情状酌量の余地もありそうな軽いと思しきものもあるのだが、概して厳しく判定される。そんな世の中で、弱者のために戦うことがいかに苦しいかをこの映画は伝えてくれる。心が折れた時、信念がねじ曲がる。そして、その結果に対して、自身は責任を果たせるだろうか。逃げずに立ち向かえるだろうか。世の中は、社会は、厳しい。黒人であれば、それを肌で感じることは多いだろう。自身を振り返るという意味でも、この映画が示唆するものは大きいと思う。
★★★★☆ 人生のターニングポイント‼️
人生の選択がその後の変化にいかに重要なことになるかを教えてくれる、自分も信念を曲げないようにと思いました。
★★★★☆ 時代の先を行くということ
どの分野においても時代を変えるためには避けて通ることのできない本質的問題が存在する。当然、世間の多くはその問題に気付いてさえいないし、評価することさえない.そこに挑む生き方は地道で孤独,貧しさを伴うことも多い。時代の先端を進むということの苦難を上手く描いている。だが面白いのは、時代の空気を鋭敏に感じ取り、社会的にも成功しているようなリーダーたちには、そのすごさに直ぐに気付くのである。そして頑固で不器用な『格好悪い』生き様の奥に、生き方を変える宝の原石を見いだす。やがて新しい装いのもとで問題が引き継がれ、隠れた問題がやがて広く認知されていくのである。
★★★☆☆ 納得
デンゼル ワシントンが好きなので視聴したのですが、あまり話題にならなかったのが納得です。嫌いな内容ではなかったのですが、特に何も感じませんでした。
★☆☆☆☆ エンターテインメントとしては駄作
法の暗部というか皆が見て見ぬふりをするところをあえて改革しようとする主人公。しかし、彼一人でできるはずもなく彼はそれに気づいているが持ち前の不器用さとこじらせたエリート意識で敵を作ってばかり。そりゃうまくいきません。と、ドキュメンタリー史実を映画化したものなら良いのでしょうが、フィクションのエンターテインメントとしては酷くイライラさせられる映画でした。いや、こんなこじらせ弁護士有能でも嫌だわってマイナスの共感が先に立って映画に没頭できませんでした。他人の感情を演者の演技で動かせるのはすごいことですが、これはマイナスに働いちゃってますね。内容は良いんでしょうが、ショービジネスとしては駄作だと思います。ぶっちゃけおもんないです。
作品の詳細
作品名:ローマンという名の男-信念の行方- |
原作名:Roman J. Israel, Esq. |
監督:ダン・ギルロイ |
脚本:ダン・ギルロイ |
公開:アメリカ 2017年11月22日 |
上映時間:122分 |
制作国:アメリカ |
製作費:2200万ドル |
興行収入:1200万ドル |
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