アメリカ映画界の鬼才ウディ・アレンが手がけた、コミカルでシュールなミステリー
ストーリー:舞台は1920年代、連続殺人鬼の凶行に揺れる中央ヨーロッパのとある町。犯行を防ぐために自警団が結成され、気弱な事務員クラインマン(ウディ・アレン)も、その一員として駆り出された。そのころ、町にサーカス団が到着。剣を飲み込む芸が売り者の女性アーミー(ミア・ファロー)は恋人の裏切りに傷つき、夜の街へ飛び出してしまった。彼女に救いの手を差し伸べるクラインマン。だが、そんな彼が殺人鬼の濡れ衣を着せられてしまい、今や町中の人々から追われる身に。苦悩する女と受難の男。本物の殺人鬼がせまるなか、彼らはどこへたどり着くのか・・・。
出演:ウディ・アレン、ミア・ファロー、ジョン・マルコヴィッチ、ウィリアム・H・メイシー、キャシー・ベイツ、ジョディ・フォスター、ジョン・C・ライリー、ジョン・キューザック、マドンナ、ケイト・ネリガン
★★★★★ 監督 ウディ・アレンです
独特な映画です。わざと白黒です。霧の街がいいんです。緩急を感じそれを楽しむ映画です。シリアスなシーンがあれば、すぐコミカルになり、またシリアスに・・・そしてシリアスの中にもコミカルがあり、コミカルの中にもシリアスがある・・・混ざり合ってそこが楽しいんです。ぜひ、この独特なテンポのウディ・アレンの世界を味わってみてください。
★★★★☆ スリリングなストーリーの緊張感を乱すアレンのずれが絶妙に面白い
白黒の美しい映像の中、連続殺人鬼が霧に覆われる夜のヨーロッパの街を次の犠牲者を求めて彷徨い歩く。緊張する場面の中を1人、ウディ・アレンのみが混乱して、その緊張を弛緩させる。というか、アレン自身も恐怖で緊張するのだが、その緊張がどこが周囲と調和せず、そのずれが絶妙に面白い。筋があるようでなく、多くのパロディが使われるなど、ちょっと分かりにくい映画ではあるが、不思議と楽しい気持ちにさせられる佳作であると思われる。
作品の詳細
作品名:ウディ・アレンの影と霧 |
原作名:Shadows and Fog |
監督:ウディ・アレン |
脚本:ウディ・アレン |
公開:アメリカ 1991年12月5日、日本 1992年8月1日 |
上映時間:85分 |
制作国:アメリカ |
製作費:1400万ドル |
興行収入:270万ドル |
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