中田秀夫監督が手掛けた『仄暗い水の底から』をリメイクした戦慄のサスペンス・スリラー
ストーリー:離婚調停中のダリア(ジェニファー・コネリー)は、6歳の娘セシリアを連れて薄暗く湿ったアパートへと引っ越してきた。自分の母親との関係にトラウマを抱える彼女は、セシリアとの生活だけは何としても守る覚悟でいたのだが、それは早々に脅かされはじめる。寝室の天井で日に日に大きくなる黒い染み、誰もいないはずの上階から聞こえる物音、水道水に混ざる髪の毛、陰鬱とした管理人、見えない友達と喋るセシリア。度重なる不気味な出来事と、親権を奪われるのではという不安とプレッシャーから、ダリアは次第に追い詰められていく。すべては彼女の心の闇が見せる幻なのか、それとも!?
出演:ジェニファー・コネリー、アリエル・ゲイド、ジョン・C・ライリー、ティム・ロス、カムリン・マンハイム、ピート・ポスルスウェイト、ダグレイ・スコット、パーラ・ヘイニー=ジャーディン、リンダ・エモンド、ケイト・ヒューレット
★★★★★ セシーが泣いて、俺も泣いた。
怖さはありませんが、最後の場面は泣けた。恐怖というよりも、心霊現象に巻き込まれた母と娘の悲しさを描いた作品です。マンションの管理人の怪しさ、不動産屋のいかがわしさも良かった。お母さんの孤独感を一層引き立てることに成功しています。お母さん役ジェニファーコネリーは、美しい上にいい演技しています。表情の作り方最高です。娘を思う気持ちを最初から最後まで表現しており、みていると暖かい気持ちになる、すばらしい演技でした。怖さはほとんどないが緊張感と暖かさがあるおもしろい映画でした。
★★★★☆ 物悲しい
この作品は日本映画のリメイクだったのは知らなかった。ただ知らなくても十分に理解できる内容だった。パッケージ裏のあらすじを読めば主人公が住む部屋の周りに奇妙なことが起きるのはわかる。見始めてすぐ階上の部屋に何かあるのがわかる。そして普通に見てれば階上の部屋の娘に何かあったのもわかる。人によっては階上の住人や管理人のこと、イタズラする子供のことなど説明不足に思う部分もあるだろう。だが、それさえも見ていれば説明が必要な人物なのかどうかはわかるはず。もしそんな単純なことさえ説明が必要と言うなら映画など見ないほうがいい。本を読んでればいいだけの話だ。物語を理詰めで見ようとするのは日本人の悪い癖で、だから日本映画はだらだらと長くつまらないのが多い。僕自身はこの映画の結果には驚いたし、子供の身を守るためにあえて選んだ道だったのだろうと思った。彼女が劇中で「親が子供の生きる道を選んではいけない。子供に選ばせなければ」といっていた。彼女は子供に「生きる道」を選ばせるために自らあの「道」を選んだのだろう。
★★★☆☆ オリジナル版と併せて観ると良い
『仄暗い水の底から』も観ましたが、ゾクリとする気味の悪さは、日本版の方がよく出ています。こちらもストーリーとしては面白かったですが、心理的に迫る怖さはそれほど感じず、人の執念とか、ジメっとした雰囲気のホラーは、日本ならではのものなんだと思いました。トイレから汚い水が湧き上がるシーンが、別の意味で怖かった(笑)
作品の詳細
作品名:ダーク・ウォーター |
原作名:Dark Water |
監督:ウォルター・サレス |
脚本:ラファエル・イグレシアス |
公開:アメリカ 2005年7月8日、日本 2005年11月12日 |
上映時間:105分 |
制作国:アメリカ |
製作費:1300万ドル |
興行収入:5800万ドル |
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