第三次世界大作戦勃発へのカウントダウン始まる
鬼才リチャード・ブルックス監督が、中東とアメリカの原子爆弾をめぐる争奪戦を描くとともに、視聴率稼ぎに奮闘するTV業界の実態をも暴いた力作
ストーリー:NYのTV局のリポーター兼アンカーマンとして世界中のホットなネタを精力的に追いかけるパトリック(ショーン・コネリー)。中東の石油問題についてアフリカの砂漠で取材中、彼はサリー(キャサリン・ロス)という女性ジャーナリストと知り合い、続いて今度はヘルムートという男と出会う。ヘルムートの正体は武器商人で、彼が携帯するトランクの中には実は核兵器が隠されていた。その核兵器をめぐって、アメリカと中東某国の政治家、テロリストらが熾烈な争奪戦を展開し・・・。
出演:ショーン・コネリー、キャサリン・ロス、ジョージ・グリザード、レスリー・ニールセン、ロバート・コンラッド、ジョン・サクソン、ヘンリー・シルヴァ、ハーディ・クリューガー、ジェニファー・ジェイソン・リー
★★☆☆☆ 物凄い期待を持って、DVDを購入して鑑賞してみたのだが...
主演のショーン・コネリー以下豪華Casting、演出が『エルマー・ガントリー』や『冷血』を手掛けた社会派のリチャード・ブルックスと聞けばある程度の洋画Fanであれば、それなりの期待を持ってしまうのは、当然の事でしょう。しかしこの作品はその期待を物の見事に裏切ってくれます。勿論悪い方に。この作品が製作された80年代前半は元James Bondにとって不遇の時代であったと私は思います。一時的にBondに復帰するような信じられない事をしでかしたのもこの頃ですから。この作品も体裁だけ見れば、それなりの評価を得てもおかしくなかったのでしょうが、中身がちっとも面白くないのでショーンは迷宮の闇に入り込んでしまったのでしょう。さてその内容ですが、ホンマにとっちらかっています。
必要以上に色々なEpisodeを盛り込んで、派手な内容にしていますが、ちゃんと交通整理出来ておらずその上、どことなくおフザケTouchなStory展開なので、Suspense作品として捉えると、緊迫感が著しく欠けています。ハッキリ言って作品の訴えたい意図が全く理解できないのですから、駄目だと言わざるを得ないでしょう。但し、自爆TerroのSceneが少なからず出てくるのは、やや衝撃的。27年前の作品ですが、この当時からTerro行為の本流は自爆だったのかと思うと、ぞっとしますね。しかし、あの往年の人気女優キャサリン・ロスが映画が始まって30分も経たないうちに、Screenから姿を消してしまうのは勿体ない。この作品以降、Screenから遠ざかってしまうのは既に女優稼業に見切りをつけていたのか、それともこの作品の出来が悪過ぎてShockを受けたのか、定かではありませんが、今年66歳になる彼女の姿をもう一度拝んでみたいと思っているのは私だけでしょうか?
★☆☆☆☆ 何がやりたいんだか
ショーン・コネリーにもこんな大失敗作があるのですね。真面目なんだか冗談なんだかさえよくわからないふざけた社会派映画でした。しかし地に足ついてない映像ですので社会派映画としてはまったく心に響かない。せっかく明日に向かって撃てのキャサリン・ロスも出演しているのに意味ありげに出てくる割にすぐに殺される残念さ。でたらめ感のある映画でした。
作品の詳細
作品名:シークレット・レンズ |
原作名:Wrong Is Right |
監督:リチャード・ブルックス |
脚本:リチャード・ブルックス |
公開:アメリカ 1982年5月14日、日本 1982年10月9日 |
上映時間:117分 |
制作国:アメリカ |
製作費:1000万ドル |
興行収入:350万ドル |
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