スリラー

ナインスゲート

禁断の悪魔の書をめぐって不可解な事件が次々に起こる。第9の扉が意味するものとは…

ストーリー: 世界に3冊しかないという『影の王国への9つの扉』。この悪魔の祈祷本について、収集家から真贋の鑑定を依頼された本の探偵コルソ(ジョニー・デップ)は、ニューヨークからヨーロッパヘと旅立つ。書物の謎を解いていくコルソの前途には、人間の英知を超えた恐ろしい罠が待ちかまえていた。彼が最後にたどり着いた謎の真相とは・・・。

出演:ジョニー・デップ、フランク・ランジェラ、ウィリー・ホルト、レナ・オリン、エマニュエル・セニエ、バーバラ・ジェフォード、ジェームズ・ルッソ、アレン・ガーフィールド

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 苦難の果て

恐ろしい作品である。不気味で、それでいて艶っぽい。恐ろしい、というとホラー映画のイメージが強く根付く。本作はオカルト色が強く、ホラーとは言えない。高速道路を移動するシーンなどはロードムービーの描写でお馴染みだ。オカルト・ミステリといったところだろうか。なるほど、本作に登場する一冊の本には禍々しさよりも古美術を鑑定するような好奇心をそそられる。一冊の本を調査するよう依頼された古美術商の主人公。彼は世界に三冊しかない本を、持ち主たちのところへ出向いては調べていく。行く先々で遭遇する謎の美女、倒れていく本の持ち主、バラ撒かれる謎。主人公を襲う苦難や事件、この演出はハードボイルドのそれである。主人公もまた、ハードボイルドである。とは言ってもきざったらしい台詞を吐いたり、無闇に自身の男らしさを強調したりはしない。「もう戻れないかもしれない」――危険な罠の存在を認識しながらも探究心はごまかせず、進み続ける。殴られ、放火の現場に置かれ、殺されかけ、それでも立ち上がる。そういった意味のハードボイルドである。『チャイナタウン』の主人公を彷彿とさせるタフガイっぷりである。権力や脅迫、同調圧力には屈せず、自分の道を進み続けるのだ。主人公が進み続けるのはなぜか。古美術商としての探究心からか、はたまた自分の仕事に忠実だからか。彼の内面に迫る描写は出て来ないので観客の想像に任せる、といったところだろうか。昨今のハリウッドにありがちな派手な演出は抑えられ、代わりに表に出て来るのは抑制のきいた描写だ。ヒッチコックへの強い憧れはオマージュとなって画面のあちこちに散りばめられている。ラストで明らかになる主人公の旅の目的地はどうだ。想像力はかきたてられ、実は今までの苦難が伏線となっていた事に愕然とする。様々な作品が悪魔の存在を語ってきた。ホラーで、あるいはミステリで。本作に登場する悪魔はグロさが中心となったいかにもなモンスターではない。純然たる悪意の主でもない。人間の考え得る悪魔は人間の中に存在する。扉を開けて出会えるのは人間如きが触れることなど許されない未知の存在である。そしてこの存在は最後の最後まで何を考えているのか、明かされないのだ。男が出会えたのは破滅の主か、はたまた?オカルト・ミステリの傑作である。

★★★★★ 妖しい女性が彩るオカルト文藝という感じです。

美しい2人の女優が出ています。1人は主人公のジョニー・デップを守り続ける守護聖人的な魔女を演じるエマニュエル・セニエ。もう1人は,悪魔達にとってのバイブルとなる希少本を手に入れることで,悪魔崇拝の祭司となろうするレナ・オリン。洋の東西を問わず、こういう尖った感じのシャープな美人は、どこか神秘的で魔物のような魅力を持っているものです。この主人公にとって敵と味方になる2人の女性に翻弄されつつ、ドライな人間だったはずの主人公は魔界に導き入れられていきます。まさに謎が謎を呼び、その謎を解明する過程で、また謎が現れるという迷宮ぶり。しかし、デップは謎の解明を諦めません。そういう,スッキリしない霧の中を歩んでいる感じが、まさにこの映画の魅力なのです! そして、それこそが、誰も真似が出来ない鬼才ポランスキーの世界なのです!!

★★★★☆  ミステリアスな

オカルト、ホラーというよりも、どこかミステリアスな作品。3つの古書を巡って色々な問題、事件に巻き込まれていくデップ・・・突然現れた謎で妖しい女性は、実は悪魔的妖精・・・? そして9つ目の絵の在り処にデップを導いていく・・・それなりに楽しめる作品だと思います。ただ、他の方達も指摘されているとおり、古書の取扱いが如何か・・・そういうところにも拘った方がよかったのでは。古書はあくまで題材で、きっと作者は、そこには拘らなかったのでしょう・・・など考えさせる、どう感じさせるかも映画の面白さだと思います。

★★★★☆ 面白いです。今風のオカルトでも、ホラーでもないですが、なかなかの良い作品です。

オカルト?ホラー?と言う事はなく、殺人も行われますが、どうやって殺したとかの謎解きもないです。が、次は?次は?と面白い。あの場面は、この場面と繋がってるのか。と、色々考えられる作品です。一度見るだけでは、もったいないです。

★★★★☆ 一人で見るにはもってこい

デップさんの熱烈な逆オファーで実現したこの作品は、ポランスキーのシニカルな一面がでたオカルト映画といったところか。内容は、金儲け第一の古書ディーラーが悪魔祈祷書に関わっていくうちに暗黒の世界へ興味を惹かれていく、というもの。5、6年前にジョニーデップという俳優がでてる(いる)ことも知らずに初めて見たけど、全体的に独特の暗く、ミステリアスな雰囲気が漂っていて気に入った。雨の日の夕方に一人で見たくなる、そんな不思議な魅力を持つ作品だと思う。ひと味違うミステリーやオカルトが観たい方、デップさんのキマッてない姿(いい意味で)が見たい方は是非。

★★★☆☆ ふやけたストーリー&ふにゃふにゃ展開(笑)

一応謎解きなんだけどとくにその真実を知りたくならないし、大体こうだろうと思ったとおりに話は進みます。セリフは全然工夫されてないし、どこかで見たような展開が目白押しだし、ツッコミどころ満載だけどあえてつっこむ気にもならず半笑いでみてました。ジャンルとしてはブラックコメディって感じですね。主演はジョニーデップじゃなくても誰でもいけてたと思います。ただカメラワークや音楽は良かったし、雰囲気もあり、退屈ってほどではありませんでした。ほんとにこれポランスキーなの?

★★★☆☆ 何かが足りない

ドキドキするストーリー展開だし、謎も多くて映画に引き込まれます。でも、中途半端なまま終わってしまった印象が残りました。あと一つ何か工夫があれば、最高の映画になったのではないでしょうか?もったいない気までしてしまいました。雰囲気は大好きだし、俳優もすごくいい味だしてると思うんですが・・・。何かが足りないと感じました。

作品の詳細

作品名:ナインスゲート
原作名:The Ninth Gate
監督:ロマン・ポランスキー
脚本:ロマン・ポランスキー
公開:フランス・スペイン 1999年8月25日、日本 2000年6月3日
上映時間:133分
制作国:フランス、スペイン、アメリカ
製作費:3800万ドル
興行収入:5800万ドル
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