スリラー

イグジステンズ

近未来を舞台に、仮想現実ゲームを巡る陰謀に巻き込まれた男女の姿を描く

ストーリー:誰もが脊髄にバイオポートという穴を開け、そこにゲームポッドを接続して仮想現実ゲームを楽しむ近未来。新作ゲーム「イグジステンズ」の発表会場で、カリスマ天才ゲームデザイナーが突然銃撃され、警備員のテッドは彼女を連れて逃亡。二人は事件の真相を探るべくゲームに身を投じていく・・・。

出演:ジュード・ロウ、ジェニファー・ジェイソン・リー、イアン・ホルム、サラ・ポーリー、ウィレム・デフォー、クリス・レムシュ、クリストファー・エクルストン、カラム・キース・レニー、ドン・マッケラー

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ クローネンバーグの僕の中では最高傑作

バーチャルの中での幻想の世界、世の中はこういう風、世界はこういう感じ。

★★★★★ なんか気になる・・・

何気なくレンタルビデオ屋さんで手に取ったこのDVD。1回観たら、なんか気になる。どうでもいいけど・・・。決して大作ではないけど、こんな現実も有っていいんではないかと思わせる作品です。

★★★★★ 誰が呼んだか「裏マトリックス」

当時は何かとマトリックスと比較されていた。公開時期も近く仮想現実という題材も一致していたことが一因だろう。だがマトリックスのような映画を期待して観ると肩透かしを食らうだろう。ド派手なアクションなし。勧善懲悪などない。いつ仮想現実の話が始まるのかも分からない。エヴァンゲリオンで例えると、初号機が登場した後延々と乗らずにヒステリックなミサトさんと会話を続けてる感じ。悪いところしか述べていませんが最高の映画です。

★★★★☆ 相変わらずの内臓感覚

期待してなかったので、気に入った。この手のテーマは生理的に気持ち悪いという作品においても、つるつるな感触の作品が多くて、ヒリヒリした感触はクローネンバークならではと思いました。自己が変容していく感覚、異物が進入してくるおぞましさは、SF・ホラーではよく強調される要素だけど、クローネンバークの場合は強烈なオブセッションにのたうつ登場人物がすごくリアルで、そこが他の作家との一線を画していると思います。今回はJ・ジェイソン=リーがその役どころをになっていて彼女のキャラにぴったりでした。ま、傑作とは思いませんが、重要な作品です。ぼくは哀しい、『デッド・ゾーン』とか『戦慄の絆』なんかが一番好みですが。

★★★☆☆ 本当にクローネンバーグらしい?

人によっては、久々に『ヴィデオドローム』や『裸のランチ』等のようなクローネンバーグらしいヴィジュアルな気持ち悪さを堪能できたと喜ぶかもしれない。しかしこの作品、本当にクローネンバーグらしいのだろうか。上記2作にしても、最後に何か微妙に不安定な後味を残していて、映像的なグロテスクさもその不安定な感覚と結びついているところこそが、この監督ならではの持ち味だと思うのだが。そしてその感覚は、この人らしくない傑作と言われる『ヒストリー・オブ・バイオレンス』のラスト・シーンでも味わえる。個人的には、この映画はラスト・ショック・シーンにしても、その後の最後の一言にしても、話が理に落ちすぎている、という感想を持ったのだが、いかがなものだろう。

★★★☆☆ 退屈すれすれのお気楽な空虚(深く考えてはいけない)

デヴィッド・クローネンバーグの仮想現実ものSFホラー。約100分でこじんまりまとまっており、平板などんでん返しの連続が退屈さすれすれで観客を煙に巻くようにあっさりしたラスト・シーンに案内する、非常に滑らかな映画の語りがなかなか面白い。仮想現実という設定よりも、タイトルから連想される実存(Existence)というテーマにより重点が置かれているわけだろうが、いかにもクローネンバーグ的な小道具・細部の描写が、むしろその内臓幻想を描くための口実のような印象しか与えないので、深く掘り下げるようなことはしないで、笑ってやり過ごすお気楽な映画という感じだった。それはともかく、相変わらずクローネンバーグ映画の役者は強烈な印象を残す。主演のジュード・ロウ、ジェニファー・ジェイソン・リーの空虚な存在感は素晴らしい。

作品の詳細

作品名:イグジステンズ
原作名:eXistenZ
監督:デヴィッド・クローネンバーグ
脚本:デヴィッド・クローネンバーグ
公開:アメリカ 1999年4月23日、日本 2000年4月29日
上映時間:97分
制作国:カナダ、イギリス
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