ドラマ

ブレイキング・ポイント

平和な日常で突如起こった無差別乱射事件を起点に、被害者たちの変わり行く運命と事件の裏に隠された真実を、オムニバス形式で描く

ストーリー:ミシガン州の小さな町のレストランで突如銃乱射事件が発生し、偶然店内に居合わせた二人が殺され、犯人は自殺した。物語は、惨劇に巻き込まれた五人の男女の視点でその後が描かれる。父親を殺された少女とボーイフレンド、シングルマザーのウェイトレス、銃弾でかすり傷を負った自動車教習所経営者、そして一瞬の差で惨劇から逃れたERの医師。それぞれが混乱や抑うつ状態に陥るのだが・・・。

出演:ケイト・ベッキンセイル、ダコタ・ファニング、フォレスト・ウィテカー、ガイ・ピアース、ジーン・トリプルホーン、ジェニファー・ハドソン、ジャッキー・アール・ヘイリー、ウォルトン・ゴギンズ、ヘイリー・マクファーランド

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★☆☆ テーマは面白いが

銃乱射事件に偶然巻き込まれ、日常と非日常の境目を失ってしまった人たち。自分の人生を自分でコントロールしているという、当たり前の感覚を、突然奪われた彼らは、それぞれが、ウソをつき、ギャンブルや色恋におぼれ、愛するがゆえに相手を傷つけるという異様な行動で、何とか自分が生きていることを確認しようと、もがき、苦しむ。しかし、日常を取り繕うためのごまかしが破綻し、「あの日」起きたことに真正面から受け止めざるを得なくなったとき、深い悲しみとともに、ようやく再生への光が見え始める・・・。この映画のテーマ自体は、胸に響くものです。しかし・・・他の人も書いているように、ストーリー展開が良くないと思います。登場人物それぞれの喪失と再生の物語が、あいまいでぼんやりしているし、お互いの人生も、あまり上手く絡んでこないので、何が言いたいのか分かりません。監督自身が、テーマを消化できないまま、作ってしまったような・・・。物語の焦点がぼやけているので、心理描写や心象風景も、よけいに冗長に感じてしまいました。俳優陣は、さすがの演技で、これだけでも見る価値はあると思います。犯罪被害者やPTSDなどに興味のある方は、一応、見て損はないと思います。重厚なヒューマンドラマを期待するなら、物足りないかもしれません。

★★☆☆☆ 伝わってこない

豪華キャストが揃っていたので借りてみたのですが、率直な感想を言うとかなりつまらなかったです。冒頭の銃乱射事件からぐっと引き込まれるのですが、その後はひとつも大きな山がなく、終始ゆったりとした雰囲気でエンディングを迎えます。色んな人からの視点で事件の影響を描いているのですが、正直言って何を伝えたかったのかが分かりませんでした。分かったのは日常に変化があるということだけで、もしもそれが主題なら映画にするほどのことなのかと。期待はずれでした・・・。ただしカメラワーク、演出、音楽等は流石ハリウッドです。本当は星ひとつでもよかったのですが、技術面の評価を入れて星ふたつです。

作品の詳細

作品名:ブレイキング・ポイント
原作名:Winged Creatures
監督:ローワン・ウッズ
脚本:ロイ・フライリッチ
公開:アメリカ 2009年7月31日
上映時間:100分
制作国:アメリカ
興行収入:3900万ドル
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