スリラー

ゼロ・ダーク・サーティ

キャスリン・ビグロー監督が9.11テロの首謀者・ビンラディン暗殺の真実を描いたサスペンス!

ストーリー:華奢で青白く澄んだ瞳が印象的な女性、マヤ(ジェシカ・チャステイン)。情報収集と分析に天才的な感覚を持ち、ビンラディン捜索に巨額の予算をつぎ込みながら、一向に手掛かりをつかめない捜索チームに抜擢された。ある日、仕事への情熱で結ばれていた同僚が、自爆テロに巻き込まれて死んでしまう。その時、マヤの中の何かが一線を超え、もはや使命ではなく狂気をはらんだ執念で、ターゲットの居場所を絞り込んでいく・・・。

出演:ジェシカ・チャステイン、ジェイソン・クラーク、ジェニファー・イーリー、マーク・ストロング、カイル・チャンドラー、エドガー・ラミレス、ジェームズ・ガンドルフィーニ、ファレス・ファレス、ハロルド・ペリノー・ジュニア、ジョエル・エドガートン、クリス・プラット、フランク・グリロ

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ ラスト30分は手に汗を握った

実話にどこまで近いのかはわからないが、テロの首謀者の捜索から殺害までの様子が詳しく描かれている。このように執念をもって捜査されたら、この地球上に隠れられるところなどないのではないかと感じた。そう感じられるようなリアリティがあった。

★★★★★ 拷問と平和。全ての人が観るべき映画

CIAによるビンラディン捜索を描いたこの映画。前半は捜査の為に恒常的にテロリスト達を拷問して口を割らせようとするCIA捜査官ないしは拷問官となかなか口を割らないテロリストの攻防が描かれます。2004年アブグレイブ刑務所における捕虜虐待が明るみに出た事で捕虜を全裸にして弄ぶ、汚物に塗れさせる、性器にワイヤーを繋げて電流を流すなど米軍による凄惨で過酷な虐待や拷問の実態が明らかになりました。この事件によりアメリカの捕虜の取り扱いに厳しい声が集まりましたが、反面その頃から米国産の映画やドラマで拷問を支持するヒーローキャラクターが増えていったのも事実です。最早、米軍や米諜報機関で用いられる拷問の手法は暗黙の了解にまで至った感があります。映画はビンラディン捜索に執念を燃やすCIA捜査官の捜索の軌跡を日常を交え淡々と飾らずに描き出します。レストランで友人と恋愛トークをした後に拷問の話。クリスマスツリーが時節を感じさせながらの拷問の話。ネットスラングたっぷりのチャットをする直後に起きる自爆攻撃 : )あたりまえの親しみ深い日常に交差し当然の如く混じり合う拷問、テロ。相反する二つは地続きでもあり、そしてそれが強烈なコントラストをも生み出すのです。キャスリン・ビグローは天才といっても過言ではないでしょう。イスラム過激主義が狂気ならば、普段人権を謳い背後で自ら平然とそれを破る国も狂気です。しかしその狂気でもって人々の平穏と日常は保たれる。我々はその葛藤を直視する義務があります。後半打って変わって描かれるのは海兵隊員によるビンラディン暗殺作戦。そこにあるのは同題材の別映画曰く『正義の銃弾を撃ち放つ!』往時からのヒーローである兵士達の姿。執念を結実させ一人輸送機に乗って帰路に着き涙する主人公と共に、視聴者も一概には言えない今作で描かれた物事に考えさせられます。

★★★★☆ ジェシカ・チャスティンの表情

『ハート・ロッカー』と同じで、ビグロー監督らしくテーマを最後に叩きつけてくる作品でした。こういう作品嫌いではないですが、あまりにも中盤が長かったので★4つです。最後の兵士のwhere do you want to go?の問いと、それに何も答えられなかった主人公の表情がすべてを物語っていると思います。ビンラディンを殺しても根本的な解決にはならない。それはただ、9.11の復讐を果たしただけ。

★★★☆☆ 映画というより再現VTR

非常によく作り込んだ再現VTRでした。見ていてしんどくなるシーンが多く 気分がへこみます。戦争がどうのとか、テロがどうのとか 押しつけがましいテーマがないのでああ、こんな感じだったんだねと知ることができます。どこまで、事実かわかりませんが・・・・参考にはなります。

作品の詳細

作品名:ゼロ・ダーク・サーティ
原作名:Zero Dark Thirty
監督:キャスリン・ビグロー
脚本:マーク・ボール
公開:アメリカ 2012年12月19日、日本 2013年2月15日
上映時間:157分
制作国:アメリカ
製作費:4000万ドル
興行収入:1億3200万ドル
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