シェイクスピアの戯曲「ハムレット」をマイケル・アルメレイダ監督による脚色で舞台を現代のアメリカに移したスタイリッシュなサスペンス映画
ストーリー:2000年のニューヨーク。マルチメデイア企業の社長が急死し、未亡人となった妻ガートルードは夫の弟で会社後継者でもあるクローディアス(カイル・マクラクラン)と再婚。留学先から帰国した映画監督のハムレット(イーサン・ホーク)は父の死に疑問を抱き、それに執着するあまり、やがて恋人のオフェーリア(ジュリア・スタイルズ)の忠告をよそに奇行を繰り返すようになっていき・・・。
出演:イーサン・ホーク、カイル・マクラクラン、サム・シェパード、ダイアン・ヴェノーラ、ビル・マーレイ、ジュリア・スタイルズ、リーヴ・シュレイバー、スティーヴ・ザーン、ジェフリー・ライト、ケイシー・アフレック
★★★★★ 現代に生きるハムレット
数多くのハムレット映画があるなかで、純粋に、映画としてワクワクする可能性のあるのがこの作品です。格調高いシェークスピア世界を勉強したい方には、ケネス・ブラナー版やローレンス・オリビエ版をおすすめしますが、ハムレットという人間を身近に感じてみたい方には、何よりこのイーサン・ホーク版です。ほぼ原語の英語で、ストーリーもほとんど変えずに、状況設定を現代ニューヨークに移しているので、多少の違和感はありますが、イーサン・ホークの演ずるハムレットは、他のどの映画のハムレットよりも繊細で、自由で、誠実なオリジナリティーに溢れています。とくにオフィーリアへの愛がこんなにまっすぐに伝わるハムレットを僕は知りません。まさに現代の隣りにいるハムレットであり、ハムレットは現代人であることにこちらの胸が熱くなります。
★★★★☆ おもしろいけど
ハムレットの現代版とでも言えましょうか。台詞回しはほぼ原作通りです。設定がかなり変えられていて、原作とは全く違う雰囲気に仕上がっています。率直な感想は、シェイクスピアのハムレットを元に作られた映画だけど、原作のハムレットとはかなり遠いかな?意外性はあります。イーサン・ホークの演技は好きです。オフィィーリアは普通すぎる印象を持ちました。
作品の詳細
作品名:ハムレット |
原作名:Hamlet |
監督:マイケル・アルメレイダ |
脚本:マイケル・アルメレイダ |
公開:アメリカ 2000年5月12日 |
上映時間:112分 |
制作国:アメリカ |
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