『プラダを着た悪魔』のサイモン・ベイカー主演のエロスドラマ
ストーリー:大手食品メーカーに勤めるロデリック(サイモン・ベイカー)。数々の女性と浮き名を流してきた色男もいよいよ結婚間近。そんな彼に1通のメールが届く。そのメールには今までに関係をもった女性と、これから関係を持つ女性の名前が記されていた!?
出演:サイモン・ベイカー、ウィノナ・ライダー、レスリー・ビブ、、ミンディ・コーン、ダッシュ・ミホク、ニール・フリン、パットン・オズワルト、、ロバート・ウィズダム、ソフィー・モンク、ナターシャ・マルテ
★★★★☆ 艶談かと思いきや詩的で深い佳作コメディ。
美貌と社会的地位があり、結婚まであと数週間という申し分ない人生を送る男の元に、ある日突然、人生で関係を結ぶ人間名前がつづられた謎のE-MAILが届く。童貞喪失からすでに29名の女性と関係を結び終えていた男は、そのリストに間違いの無い事を知り、浅はかな好奇心からリスト通りの性生活を送ろうと試みる。邦題がモロそれっぽいのと、あらすじを聞いただけだとだけだと、ファンタジー性の強いセックス・コメディを想像するかもしれない。たしかにその想像は間違っていない。しかし、作品を通してこの愚かな男が語りかける365日の協奏曲的な物語には、沢山の内面的な要素と、詩的な抒情が漂う。男性至上主義、DV、同性愛と異性愛、ジェンダーフリー・・・それら現代社会が抱える「男と女と性」のさまざなイシューを、ライトで温かなセリフで丁寧に描く佳作だ。軽薄な女たらしに見えて、いつもどこか人生を第三者視点から詩的に捉える主人公を、サイモン・ベイカーが伝家の宝刀ともいえる満面の笑顔、そして抑え気味の上品なコメディ芝居でめいっぱい表現している。超自然的メールを送りつけたシステムへの説明を差っぴいているため、そのあたり細かいことが気になると作品には集中できない。セックスという扱いようによっては一瞬で即物的になる題材に真っ向から取り組んだ製作者の意図を楽しみながら見たい作品だ。
作品の詳細
作品名:セックス・カウントダウン |
原作名:Sex and Death 101 |
監督:ダニエル・ウォーターズ |
脚本:ダニエル・ウォーターズ |
公開:アメリカ 2008年4月4日 |
上映時間:100分 |
制作国:アメリカ |
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