学園カーストやゴスといったカルチャーを先駆けて扱い、大胆なクライマックスを描き切った青春映画
ストーリー:ベロニカ(ウィノナ・ライダー)は高校で絶大な権力を持つお嬢様集団ヘザースにいじめられ言いなりの日々。彼女は転校生J・D(クリスチャン・スレーター)と恋に落ちるが、二人は誰にも言えない残忍な秘密を抱えていく。J・Dの恐るべき計画とは・・・。
出演:ウィノナ・ライダー、クリスチャン・スレーター、シャナン・ドハーティー、リザンヌ・フォーク、キム・ウォーカー、ペネロープ・ミルフォード、グレン・シャディックス、ランス・フェントン、パトリック・ラビオートゥー、フィル・ルイス
★★★★★ シニカル&ブラック・コメディーの伝説の学園ムービー。必見でしょう。
ハイスクールを牛耳るヘザーというファーストネームを持つお嬢様軍団ヘザースに苛められ言いなりの日々の女子ベロニカ。しかし、型破りな男子転校生D・Jにであった時から、仕返しがはじまるのだが・・・それは、だんだんと常軌を逸してくる・・・。当時売出し中であったウィノナ・ライダー、クリスチャン・スレイターが主演であるこの学園モノは、青春映画の枠を超えて、シニカル&ブラック・コメディーの快作として強烈な印象を残した。根底に流れているのはアメリカの高校における露骨な“スクールカースト”である。そのヒエラルキーの頂点はイケメンのアメフト、バスケのスポーツマン選手やバッチリ決めた金持ちのお嬢様たちである。モテるヤツが”上“でモテない男は”下“という構造は今の日本でも変わりはしない。2012年8月に邦画『桐島、部活やめるってよ』を観ていて、高校生の階級意識の辛辣さが、昔の本作品(1989年)を思い出させた。必見でしょう。お薦め。
作品の詳細
作品名:ヘザース/ベロニカの熱い日 |
原作名:Heathers |
監督:マイケル・レーマン |
脚本:ダニエル・ウォーターズ |
公開:アメリカ 1989年3月31日、日本 1990年12月8日 |
上映時間:102分 |
制作国:アメリカ |
製作費:300万ドル |
興行収入:110万ドル |
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