ドラマ

アメリカン・クライム

1965年にアメリカで実際に起きた事件を元に描いた衝撃のドラマ

ストーリー:1965年、インディアナ州、カーニバルの巡業で働く夫婦の娘たち、姉のシルビア(エレン・ペイジ)と脚の不自由な妹のジェニー(ヘイリー・マクファーランド)が、7人の子供を持つシングルマザーのガートルード(キャサリン・キーナー)の家に預けられることになる。しかし、夫婦が毎週支払うはずの20ドルの送金が滞ったことをきっかけに、ガートルードの態度は一変。姉妹を殴打、さらに食事を与えない等”お仕置き”として様々な体罰を加え始める・・・。

出演:エレン・ペイジ、ヘイリー・マクファーランド、ニック・サーシー、ロミー・ローズモント、キャサリン・キーナー、アリ・グレイナー、スカウト・テイラー=コンプトン、トリスタン・ジャレッド、ブラッドリー・ウィットフォード、マイケル・オキーフ、ジェームズ・フランコ、スコット・イーストウッド

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 「隣の家の少女」の元になった事件を映画化

「隣の家の少女」のモデルとなったバニシェフスキー事件を、公判記録を基に忠実に映像化しています。この為か、シルヴィアへの悲惨な監禁虐待の様子(シルヴィア役は瑞々しいエレン・ペイジなので、演出は控えめながら無残さが際立つ)と共に、生活が困窮して憔悴し、追い詰められていくガートルード夫人の姿もキャサリン・キーナーの熱演と共にしっかり描写されるので、現実を徹底的に描く救いの無さに心が乾燥していく思いがしました。ラスト近くでハリウッド的な見せ場があり、良かった…と思った先に残酷な光景を見せている演出には「これは現実に起こった事件なんだ」と問いかける力があると感じました。

★★★★☆ 事なかれ主義が最も残酷…

『隣の家の少女』がどうしても印象強く残ってたので、少し感情移入出来てないとこがあったけど こちらの方が、より「実話」と考えると 陰惨なところがしっかり描写されてるなぁ…と思いました。残酷なシーンが少なかった事が、かえって 単なるホラーとかグロ系になるのを上手く防いでたし、何よりゾッとしたのが 冒頭で「発言は公判記録から引用」と書かれていたのに 法廷での質問に皆が「分かりません」と答えていた事。皆がやってたから何となく自分も… で 済まされると思ってるのかと思うと腹が立ったし、「分からない」んじゃなくて「分かりたくない」だけなのでは?とも思いました。集団心理にのまれる事が、見て見ぬふりや傍観者という立場に繋がる事、それが残酷な事件を招く事が すごくよく描かれていたと思います。

作品の詳細

作品名:アメリカン・クライム
原作名:An American Crime
監督:トミー・オヘイヴァー
脚本:トミー・オヘイヴァー
公開:アメリカ 2007年1月19日、日本 劇場未公開
上映時間:98分
制作国:アメリカ
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