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アメリカの大地に抱かれて、男は果てしない野望<ゆめ>をみる

アメリカの大地に抱かれて、男は果てしない野望(ゆめ)をみる・・・

ストーリー:1950年代初頭。米国の映画監督ジョン(クリント・イーストウッド)は新作の撮影のため、脚本家のピートやプロデューサーのポールと共に、念願だったアフリカの地を目指して旅立つ。そして映画の準備をすっかり他人任せにすると、自分は奥地に出向き、象狩りに熱中する。周囲は撮影を始められるか不安に。スターたちも現地入りし、いよいよ撮影は監督の開始の合図を待つばかりとなるが、そんな時ジョンは目指す象がすぐ近くに現われたとの情報を耳にし・・・。

出演:クリント・イーストウッド、ジェフ・フェイヒー、ジョージ・ズンザ、アラン・アームストロング、マリサ・ベレンソン、クライヴ・マントル、ティモシー・スポール、キャサリン・ニールソン

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★☆ 変わり者のイーストウッド監督作の中でもこれが一番奇妙な作品。

主演のイーストウッドの役はジョン・ヒューストン監督をモデルにしたらしいですが,この人物が非常に個性的で、差別主義者の女性をたしなめ、黒人に辛く当たるホテルマンに喧嘩を吹っかけたかと思うと、映画作りの恐怖や孤独を紛らすように撮影そっちのけで、かつ罪な事だと認めたうえで象狩りに興じるという、まるで天使と悪魔が同居しているかのような激しい振り幅がなのが印象的です。そしてラスト、象狩りで死人まで出した直後にやっと監督の椅子に座り嫌な顔で弱々しく「アクション・・・」これを監督主演したイーストウッドの心情が不可解で謎めいた映画です。

★★★☆☆ 注目すべきは音楽

イーストウッドが『アフリカの女王』の撮影をほっぽらかして「象撃ち」に夢中になるジョン・ヒューストンを成り切りで演じている。この映画では象のような神聖な創造物を撃ち殺すなんて許すべからざる犯罪だという天からのお告げが舞い降りて銃を置いてメガフォンを取るところで終わっているが、さて実際はどうだったんだろうな。注目すべきは音楽。日本では文部省唱歌「故郷の廃家」(幾年ふるさと来てみれば)として知られるアメリカ人ウイリアム・ヘイス作曲の「My dear old sunny home」を主題歌にしていることで、しかもそれをアフリカ民謡風に編曲しているという念の入れ方は自分で作曲もするイーストウッドならではなり。

作品の詳細

作品名:ホワイトハンター ブラックハート
原作名:White Hunter Black Heart
監督:クリント・イーストウッド
脚本:ジェームズ・ブリッジス、ピーター・ヴィアテル
公開:アメリカ 1990年9月14日、日本 1990年11月9日
上映時間:112分
制作国:アメリカ
製作費:2400万ドル
興行収入:200万ドル
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