ドラマ

ダラス・バイヤーズクラブ

余命30日を宣告された男が命を懸けて挑戦したこと―国を相手に、一人闘った男の感動の《実話》

ストーリー:1985年、電気工でロデオカウボーイのロン・ウッドルーフ(マシュー・マコノヒー)は、自身が忌み嫌う同性愛者の病気と思われていたHIV陽性と診断され余命が30日だと言い渡される。アメリカには認可治療薬が少ないことを知った彼は代替薬を探すためメキシコへ向かい、本国への密輸を試みる。偶然出会ったトランスジェンダーでエイズを患うレイヨン(ジャレッド・レト)と一緒に、会費を募り国内未承認の薬を無料で配る「ダラス・バイヤーズクラブ」を設立するが・・・。

出演:ジェニファー・ガーナー、マシュー・マコノヒー、ジャレッド・レト、スティーヴ・ザーン、ダラス・ロバーツ、マイケル・オニール、 デニス・オヘア、グリフィン・ダン、ジェーン・マクニール

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★  力強さと俳優たちの魅力が「何度も観たい」気にさせる

2013年度(2014年発表)オスカー作品の中で間違いなくベスト。力強い作品です。俳優たちの魅力が、何度も観たい気持ちにさせます。特にジャレッド・レトの演技はすごい。授賞式でのスピーチが忘れられない。

★★★★★  ついに買った。

AIDSイコールLGBTマイノリティの方々への差別と人権、というテーマ性においては、繊細な部分も多量に含みますが、主人公は同性愛でないにも拘らず堕落した生活ゆえの罹患という現実を通し、死への恐れを受け入れ、人として本来の生きる力と喜びを取り戻してゆくストーリー。「毎日死なないことだけで精一杯だ」という主人公の言葉では、死を目前にしないと目覚めることができない人間の悲哀を痛感した。アカデミー賞受賞作品として何度かレンタルで鑑賞し、マシューもジャレッドも素晴らしくて、ついにBlurayを購入しました。個人的には手元に10本だけ残すことになったら間違いなく残したい作品です。最近ではマイノリティ賞賛作品がハリウッドで席巻し、それは啓蒙としてとても良いことだと思いますが、ドキュメンタリー要素も強いこの作品は、その先駆け。キャストの演技にも助けられつつ、ストーリーも脚本もしっかりしているので、映画作品としても落ち着いて鑑賞できます。

★★★★★ 真実の世界 本物になった人々のストーリー

エイズ患者のために薬を売り出した実在した人物の物語、という情報だけでも興味がわいた。エイズだけでなく、アメリカ(特に南部)特有の世界も描き出す。正直、鑑賞しながら驚くことが多い。そしてストーリーも役者の演技もずば抜けている。テンポも非常によく、おくびひとつ出ずに、鑑賞終了。素晴らしいストーリーを共有できた感動に浸っているとスタッフロールにマシュー・マコノヒーの文字が。全然気づかなかった。彼が今まで演じてきた役が、どうもスカした男性ばっかりでマシュー・Mのことも好きになれなかったけれど、この作品を観て見方が変わった。もちろんジャレド・レト ジェニファー・ガーナーらもすごい演技力。エイズ、アメリカ医療制度、ゲイ差別、医療業界の腐敗・・・こういったものに興味がある人は是非みてほしい。むしろ、これらについて全く何も知らない人にこそオススメしますよ!

★★★★☆ 実話を元にした名作

本作は実話を元にしたアメリカの製薬会社との戦いに挑む主人公の話。LGBTを嫌う主人公がそれを擁護するように心変わりをしていく心理描写は見事だ。名作である。

★★★★☆ 薬品認可の闇

作品について何の前知識も持たずに観ました。マシュー・マコノヒー演じるカウボーイがHIV感染し、30日の余命宣告を受けながらも、効果のある未認可薬品を探し出し、FDAと闘う物語です。きれいな女を口説いたりといった、ごく普通の男がやりたいと思っている他愛もない事が出来ず、その前に死なない事が人生の目標になっている、とさらっと嘆くシーンがありますが、ここがこの映画の全てと感じました。HIVに限らず、有効な治療法が確立出来ていない病気に苛まれている方々の苦悩と絶望はここにあると思います。その上さらに、回復への一筋の希望を担って治験されるはずの薬品が、実は効能より重篤な結果をもたらす副作用があるとわかっていながら、患者をモルモットにし、結果をねつ造して新薬に仕立て上げ莫大な利益を上げるという、製薬会社と病院、許認可機関の悪辣な構造で成り立っている事を、徹底的に叩いています。内容的には重い話ですが、カウボーイの飄々とした生き様が希望を与えてくれます。完璧なハッピーエンドではないですが、再びロデオに出たいと言っていた夢が最後に叶ったのが救いでした。

作品の詳細

作品名:ダラス・バイヤーズクラブ
原作名:Dallas Buyers Club
監督:ジャン=マルク・ヴァレ
脚本:クレイグ・ボーテン
公開:アメリカ 2013年11月1日、日本 2014年2月22日
上映時間:117分
制作国:アメリカ
製作費:500万ドル
興行収入:5500万ドル
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