その薬が狂気を操る・・・
ストーリー:数々の凶悪犯罪を起こし、”怪物”と恐れられた死刑囚リー・レイ(レイ・リオッタ)はその命と引き換えに、ある医学プロジェクトに参加することを余儀なくされる。それは大手製薬会社が開発した、狂気をコントロールできる新薬”アナグレス”を自らの身体に投与し続けることだった。コープランド博士(ウィレム・デフォー)の見守る中、やがてリー・レイの心に明らかなる変化が現れ始める。その薬で本当に彼は別人として生まれ変わったのか?それとも、実験室からの脱走を企てる演技に過ぎないのか?
出演:レイ・リオッタ、ウィレム・デフォー、キャスリーン・ロバートソン、ウィレム・デフォー、スティーヴン・レイ、ポリー・ウォーカー、ティム・ディケイ、グレン・ウレッジ、ニック・ブリンブル
★★★★★ しっかりとした人間ドラマ
メディカルスリラーではなく、社会の暗部で踏みにじられ悪に堕ちた主人公の心の変化がじっくり描かれている。デフォーの演技も素晴らしい。
★★★★★ 予想してた以上に良い作品だった
レイ・リオッタとウィレム・デフォーの共演て時点で期待出来そうだが、実際かなり面白かった!凶悪な殺人犯を開発段階の薬によって性格までも矯正させるという極秘の実験。次第にその薬による効果が出てまともな性格になるのだが・・・途中から結構切なかったね(T_T)。いつも男勝りでイカつい役のあのミシェル・ロドリゲスがこの映画では随分女らしい役だった。「オイオイ!いくら性格がまともになったからって無理があるし危険過ぎるだろ!!」というツッコミ所もあるが、よくあるマンガチックなアクションよりも、割とヒューマン・ドラマに重点を置いた作りなのでリアリティが比較的あり、かなり楽しめた!
★★★★☆ 人間を変えるのは何か?
凶悪犯で死刑囚の主人公は、死刑を免れることと引き換えに新薬の被験者になる。その新薬とは、狂気の衝動を抑える薬だった。狂気に満ちた主人公は薬を服用するうちに過去の過ちをひどく後悔するようになる。フラッシュバックするのは辛い生い立ちと、自分が過去に頭を撃ちぬき重い障害を負わせた相手の顔・・・。仕事と恋人を手に入れ、謝罪と後悔を覚えた主人公は生まれ変わり新たな人生を歩んでいくように思われたが・・・主人公の、凶悪犯の顔からいつしか少年のような脆さと切なさをもつ顔に変わっていくように見せる演技が素晴らしい。派手な演出はないが、登場人物たちのキャラクターで魅せてくれる作品だ。過去に自分の感情を抑えられなかったことから薬の開発に異常とも思われる執念を抱く博士と、凶悪犯である主人公との間に芽生える奇妙な信頼関係。それは博士が過去の自分を主人公の中に見ていたからかもしれない。ラスト直前に明らかになる事実は現実的にありえるかどうかはさておき、何が人間を変えるのかを考えさせられるだろう。人間を変えるのは薬ではなく信頼と愛情なのだと信じたい。
★★★☆☆ かなり危ない目つきをしたレイ・リオッタが相変わらずいい!
レイ・リオッタが「ふつうの人」の役を演じている作品は、見たことがない・・・かなり危ない目つきをした彼と、ウィレム・デフォーとの共演・・・それだけでボクにとっては一見の価値あり!ということで、見てみました。特に話題になるような派手なシーンや演出はない・・・俳優の演技が非常に印象に残る作品。パッケージのレイの大写しの顔面から受ける強烈なサスペンス感を「不気味」と感じて引いてしまう人もいるかもしれないけど、良い意味で裏切られます。レイ・リオッタの出演作品としては、一番好きな作品ですね。顔だけで演じた死刑囚の演技、自分がかつて銃を向けて傷つけてしまった男との対面。この役はレイ・リオッタ以外には考えられない!ナイスなキャスティングでした。ウィレム・デフォーは、この映画でのコープランド博士のような、インテリも似合う。レイの危なさを際立たせていましたね。(正直、デフォーには、『スパイダーマン』で演じたような役はチョッと・・・私感ですが)けっこうストンと腑に落ちる作品でした。
作品の詳細
作品名:コントロール |
原作名:Control |
監督:ティム・ハンター |
脚本:トッド・スラヴキン |
公開:アメリカ 2004年12月7日、日本 2005年3月19日 |
上映時間:105分 |
制作国:アメリカ |
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