ドラマ

ファーストフード・ネイション

世の中には 知らない方が幸せなことが たくさんあるんだよ

ストーリー:大手ハンバーガーチェーン“ミッキーズ”の牛肉パテから、糞便性大腸菌が検出された。マーケティング部長のドン(グレッグ・キニア)は、事実が公になる前に内部調査をするよう命じられ、コロラドにある工場へと向かった。低賃金で違法労働する密入国者たち。ずさんな衛生管理。多量の化学香料によって操作されるハンバーガーの味。効率と生産性だけが追求され、ないがしろにされる「食の安全」。そこには目を背けたくなるほどの衝撃的な光景があふれていた。困惑し、事情を問いつめるドンに、現地の責任者はこう言い放つ。「焼いちまえば安全だ」・・・。

出演:グレッグ・キニア、イーサン・ホーク、パトリシア・アークエット、アヴリル・ラヴィーン、カタリーナ・サンディノ・モレノ、クリス・クリストファーソン、ポール・ダノ、アシュレイ・ジョンソン、ウィルマー・バルデラマ、ルー・テイラー・プッチ、ブルース・ウィリス

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★☆ かなりマジな内容です

パッケージやタイトルではスーパーサイズミーやサンキュースモーキングなどのコミカル&シニカルな内容だと思っていましたが、かなりマジな内容です。笑いはひとかけらもありません。冒頭はとあるファーストフード店のハンバーグパテに牛の糞が混ざっていることが発覚し、ハンバーガーの発案者のドンが調査に乗り出すところからです。精肉工場の副社長は「焼けば同じ、大人になれ」とドンを説得します。もしこのことが明るみにでれば、会社はおしまい、何万人もの従業員が路頭に迷うことになります。果たしてドンのとる行動は・・?というパート。残りは半分以上が貧しい国から出稼ぎのため不法入国してくるメキシコ人たちの視点からのものです。業務中に事故にあい、片足を失ったり、骨折やヘルニアで働けなくなっても会社側はなんの補償もせず濡れ衣をかぶせお払い箱。女性は権威をふりかざす工場長のセクハラの的。それでもメキシコでの一ヶ月の収入がアメリカでは1日で稼げるので我慢するしかない。ここでもお金が全ての現実が突きつけられます。一体誰が日本でそこまでの日々の暮らしに困る生活をしているでしょうか。お金がない、といってもそれは「人よりいい車がない」「人よりいい住まいに住んでない」というレベルでしかない日本人にとっては理解しがたい現実なはず。おそらく他人事としか見ない人がほとんどでしょうが、私はやっぱり今のお金至上主義には疑問を抱かずにはいられませんでした。牛を殺すシーンもかなりリアルにでてきますが、ここは賛否両論のようです。でも私たちがいつも食べているお肉は誰かがこうやって捌いてくれてるんですよね。他の命を食べるってこと、そのへんの無知さを認識できるシーンだと思います。気持ち悪くてもう食べれナーイという人もいるでしょう。ほとんどは一時的なもので時間が経てばまた「お肉おいしい」って食べるんでしょうが・・・このあたりのシーンだけは本作の最初の「問題」とずれてきてます。牛や豚を殺すのは罪悪でもなんでもないと思います。他の命を消費せずには生物は生きられないからです。ベジタリアンでも野菜を食べてるので一緒だと思ってます。植物も生きてますから。地球上の全ての生き物は他の命を犠牲にして生きてるので、それは悪いことだとは思いません。ただ乱獲にだけは反対です。このシーンはどういうことを伝えたいんでしょうか?他の動物を殺して食べるのはかわいそうだ、でしょうか?私たちが日々食べているものはこういう経緯を辿って私たちの口に入っているんだという認識を求めているんでしょうか。他にもファーストフード店でバイトする女子高生の環境破壊への関心、それに伴う行動などの視点からも描かれています。1つの事柄に対し、たくさんの思い、問題を絡めたのはよいと思いますが詰め込みすぎたな・・という感は残りました。この映画をみて何を感じるか、何を行動するかは恐らく観る人に委ねられてるんでしょう。

作品の詳細

作品名:ファーストフード・ネイション
原作名:Fast Food Nation
監督:リチャード・リンクレイター
脚本:エリック・シュローサー
公開:アメリカ 2006年11月17日、日本 2008年2月16日
上映時間:113分
制作国:アメリカ、イギリス
製作費:2400万ドル
興行収入:2200万ドル
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