ドラマ

悲しみが乾くまで

抱きしめてくれるだけでいい

幸せな生活を送っていた女性が突然夫を失い、夫の親友だった男性と暮らし始めるというセンセーショナルな愛の形を描いた感動作!

ストーリー:オードリー(ハル・ベリー)は夫のブライアン(デイヴィッド・ドゥカヴニー)と二人の子供に囲まれ、幸せに暮らしていた。だが、悲劇は突然やってきた。ブライアンが事故に巻き込まれ射殺されてしまったのだ。悲しみに打ちひしがれる中、オードリーは夫の親友ジェリー(ベニチオ・デル・トロ)のことを思い出す。弁護士だったがヘロインに溺れるジェリーを周囲が皆見放す中、夫ブライアンだけが親身に面倒を見ていたのだ。ジェリーを嫌っていたオードリーだったが、夫が大切にしていた友情を無視できず葬儀に呼ぶ。初めて会ったはずの子供たちに優しく声をかけるジェリーを見て、オードリーは、ブライアンが生前ジェリーに大事な家族のことを話していたと知る。ジェリーも、自分と同じようにブライアンを理解し、愛してくれていたことを知ったオードリーは、自分の家にしばらく住んでくれるよう懇願する。その日暮しの自分を哀れんでの申し出と思い、断るジェリーにオードリーは言う。「違うわ。助けてほしいのは私のほう」。こうして二人の奇妙な共同生活が始まった・・・。

出演:ハル・ベリー、ベニチオ・デル・トロ、デイヴィッド・ドゥカヴニー、アレクシス・ルウェリン、マイカ・ベリー、ジョン・キャロル・リンチ、アリソン・ローマン、ロビン・ワイガート、オマー・ベンソン・ミラー、リアム・ジェームズ

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 泣くというより考えさせられる作品。

ある日突然、愛する夫を失ってしまった妻とその子供達の、再生のスタートラインに立つまでが生前の夫の親友を軸に描かれていきます。突然訪れた悲劇によって生じる複雑な心理状態が主に妻を通して良く表現されています。女性監督ですが男側の心理も上手く描かれています。終わりかたも良かったと思います。やりきれなくて切ない、でも最後に希望が照らされたいい作品でした。

★★★★★ 人と心通ずることが心の傷や悩みを癒していく

麻薬中毒から脱しようと苦しむ男性ジェリー。彼を唯一心配する学生時代からの親友ブライアン。そのことに呆れる妻オードリーに対しブライアンが言う台詞が印象的。「彼に奉仕しているように見えるかもしれないが、彼は僕を心配してくれている。親友だ」。ブライアンが不幸な事故で亡くなり、大きな心の傷を負うオードリーと二人の子供。そして、近所に住むハワードも夫婦関係に悩む。そこにジェリーが絡み、変化が起こる。ジェリーが麻薬からの更生会に参加し、ケリーや仲間達と共に自分自身を見つめ、麻薬を断とうとしているからだろうか?自分の殻にこもらず、人と心通ずることが心の傷や悩みを癒していく。そんなふうに感じた。

★★★★☆ 愛する人を失った喪失感は、麻薬の禁断症状と同じ

愛する人を突然に失った喪失感。それは麻薬の禁断症状にも限りなく似ている。孤独で弱い人間が、その両方から立ち直るには、その痛みと喪失感を共有できる人の絆と助けが必要。人は1人では生きていけない。この作品では、安易なラブストーリーに持っていかないところが好感できる。

作品の詳細

作品名:悲しみが乾くまで
原作名:Things We Lost in the Fire
監督:スサンネ・ビア
脚本:アラン・ローブ
公開:アメリカ 2007年10月19日
上映時間:118分
制作国:アメリカ
製作費:1600万ドル
興行収入:850万ドル
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