ドラマ

ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男

政界・・・型破りな男が、世界を変えた

ストーリー:1940年、第二次世界大戦初期。ナチス・ドイツの勢力が拡大し、フランスは陥落間近、イギリスにも侵略の脅威が迫っていた。連合軍がダンケルクの海岸で窮地に追い込まれるなか、ヨーロッパの運命は、新たに就任したばかりの英国首相ウィンストン・チャーチル(ゲイリー・オールドマン)の手に委ねられた。度重なる失策から“政界一の嫌われ者”であったチャーチルは、政敵たちに追いつめられながら、ヨーロッパのみならず世界にとって究極の選択を迫られる。ヒトラーに屈するのか、あるいは闘うのか・・・。

出演:ゲイリー・オールドマン、クリスティン・スコット・トーマス、リリー・ジェームズ、ベン・メンデルソーン、スティーヴン・ディレイン、ロナルド・ピックアップ、ニコラス・ジョーンズ、サミュエル・ウェスト、デヴィッド・スコフィールド

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 人間ドラマとして素晴らしい出来

史実ベースのヒーロー譚は、どういう目線で楽しむかにより、評価が大きく分かれがち。チャーチルは日本への原爆投下に関わった人物という目線で言えばヒーローとは程遠く、エピソードが美談化されたり史実と違うと、演出しすぎじゃない⁉︎といったことになる。ここでは、一人の人間が極めて大きな判断に迫られた時、その苦悩にどう立ち向かったかというドラマとしての感想となる。前提として、人物像も、演説内容もネタがあり、”Darkest Hour”(原題)という最も困難だった数週間にスポットを当て、結末も分かっている。したがって映画として、いかに主人公の姿を掘り下げつつ物語の行間を描き、全体を演出・構成するかが味わい所となる。その意味で、オールドマンの演技に心底感動した。弱々しい一介の老人から、悩める孤軍奮闘の政治家、言葉で聴衆を魅了するリーダーまでを見事に演じ、主演男優賞にふさわしい素晴らしい演技だった。そしてこれを太い縦糸とし、チャーチルの秘書を市井の人目線での語り部として、はたまたこの映画の半分主役ともいえる “言葉” にスポットを当てるためのタイピストとして、絡ませる演出も実に巧みだった。政治家がヒーローになるのは国難の時、とするならば、日本の為政者の体たらくをみるにつけ、日本は平和(ボケ?)ですわ、という気付きを得た鑑賞後でした。

★★★★☆ チャーチルの本来のすがたを見せられた

チャーチルと聞くと素晴らしい宰相であり誰からも尊敬される希有の首相と思っておりました。なるほど、素晴らしいリーダーシップを持っていた人物であることはわかりましたが、同時に彼は「戦時遂行内閣」の宰相として最適なリーダーであって、平時には不向きか人だったんだ、と良く理解できたのであります。チャーチルをヒトラーとの対戦で乗り切ることの出来る人材である、ということをたくさんの人が知っていた。それを、僅差であるにしても選挙で担ぎ上げた。イギリスの議会の先進国たる面目躍如の場面です。後進国の日本はそれが出来なかった。年の順・学校の成績順みたいな物差ししか持ち合わせていなかった時の政治家や軍人高官たちの限界でした。チャーチルを担ぎ上げてヒトラーの野望をくい止めたイギリスの底力を見た。それが証拠に、チャーチルは戦争が終わったら、もはや用済みと、再選はされなかった。

★★★☆☆ 尻切れトンボ

チャーチルがドイツに降伏するか抗戦するか、迷う姿を描いた映画。当時「徹底抗戦派」といわれていたチャーチルが、実際は相当迷っていた心理がよく描かれています。とくに和解派のチェンバレンやハリファクスの圧力があり、「挙国一致内閣」といっても閣内バラバラだったといえます。欲を言えば、この後ドイツとの本格的戦争(少なくともD-dayくらい)までは描いてくれると歴史ファンとしてはありがたかったです。あらすじそのものより、ゲイリー・オールドマンの怪演が今回も見応えありました。(この人って、ほんと何にでもなりきれるんだね)

作品の詳細

作品名:ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男
原作名:Darkest Hour
監督:ジョー・ライト
脚本:アンソニー・マクカーテン
公開:アメリカ 2017年11月22日、日本 2018年3月30日
上映時間:125分
制作国:アメリカ
製作費:3000万ドル
興行収入:1億5000万ドル
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