ラブ・ロマンス

ある天文学者の恋文

天文学者と教え子の美しくも切ない“永遠の愛”の物語

ストーリー:著名な天文学者エド(ジェレミー・アイアンズ)と彼の教え子エイミー(オルガ・キュリレンコ)は、皆には秘密の恋を謳歌していた。しかし、そんなエイミーの元に突然届いたエドの訃報。現実は受け入れられないエイミーだが、彼女の元にはその後もエドからの優しさとユーモアにあふれた手紙やメールや贈り物が届き続ける。エドの遺した謎を解き明かそうと、エイミーは彼が暮らしていたエディンバラや、かつて二人で時間を過ごしたイタリア湖水地方のサン・ジュリオ島などを辿りはじめ、そこで彼女が誰にも言えずに封印していた過去を、エドが密かに調べていたことを知るが・・・。

出演:ジェレミー・アイアンズ、オルガ・キュリレンコ、ショーナ・マクドナルド、パオロ・カラブレージ、サイモンジョーンズ、ジェームズ・ウォーレン、オスカー・サンダース、ロッド・グレン、アンナ・サヴァ

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 流石ジェレミー様!

この映画は、美しい恋愛映画です。亡くなった教授の娘がエイミーに途中「貴女を嫉妬する、私をこれ程愛してくれる男性が現れると思えない」といいます。この言葉が女性からの見たこの映画の気持ちを表していると思います。ジェレミー・アイアンは、この年で、恋愛映画でリアリティがありエレガントでセクシーです。彼に若いエイミーがこれ程に、惹かれいるリアリティーが無ければ、この映画は、成立しません。愛する人と死をもって別れる男性の愛、愛する人を急に亡くした女性の思い、二人は男性の仕掛けた愛の魔法で、お互い時間差を持って別れを癒していくのです。

★★★★☆ 哀しくも、光が残るおとぎ話

前作の『鑑定士と顔のない依頼人』が日本でヒットしたジュゼッペ・トルナトーレの、非現実的とも言えるラブ・ストーリー。その非現実性には、ついていけない人も多かったことかと・・・。しかし、映画はそもそも「虚構」たるものであり、万人を受け入れられる芸術でもありません。この映画は、アカデミー賞、トニー賞、エミー賞の3冠を達成している数少ない名優ながら、その作品選びは相変わらず冒険的なジェレミー・アイアンズを楽しむことにあるように思いました。アイアンズは撮影当時で66~67歳のはず。この年齢で恋愛ドラマをまともに出来る役者はそうはいませんが、日本では居てもドラマが作られません。死してなお、ヒロインに深く愛され、自身もまた天文学的な愛のメッセージを送り続けるアイアンズ演じる教授・エド・・・。突然、引き裂かれた年の大きく離れた恋人たちは、どうやって愛の終着を見出すのか・・・。冷えた空気が、星空を美しく盛り上げる秋。アイアンズのファンは是非。

作品の詳細

作品名:ある天文学者の恋文
原作名:The Correspondence
監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
脚本:ジュゼッペ・トルナトーレ
公開:2016年1月14日
上映時間:122分
制作国:イタリア
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