銃弾、拉致、逃亡、約束 男が旅の果てに見た景色は!?i
ストーリー:約束は必ず守る!!テキサスに不法滞在するメキシコ人メルキアデス・エストラーダ(フリオ・セサール・セディージョ)は親友ピート(トミー・リー・ジョーンズ)とある約束を交わしていた。それは「俺が死んだら故郷ヒメネスに埋めてくれ」というもの。メルキアデスは、ある日突然、銃弾に倒れる。ピートは犯人が国境警備員マイク(バリー・ペッパー)であることを突き止め、彼を拉致。メルキアデスとの約束を守るため遺体を掘り起こし、マイクと共にメルキアデスの故郷、ヒメネスを目指す。約束を守り抜こうとする男、人を殺めた男、最後に夢をかなえて欲しい男。男と男と死体の旅の果てに彼らを待つ衝撃のエンディングとは?
出演:フリオ・セサール・セディージョ、トミー・リー・ジョーンズ、バリー・ペッパー、ジャニュアリー・ジョーンズ、メリッサ・レオ、バネッサ・バウチェ、リヴォン・ヘルム、セシリア・スアレズ
★★★★★ 静かに、淡々と、だが感動する。
最初は時間経過が前後するのでストーリーになじめずトミー・リー・ジョーンズはCM、バリー・ペッパーはグリーンマイルに出てたなと気が散っていた。だが見終わって二人が実に良かった。映画は強く主張しない、約束を果たす者と命を奪った者とがある場所を求めて旅をする。その中には強いメッセージが込められている。
★★★★★ 愛と赦しの物語。
親友の遺骸とその親友を殺した青年と主人公、三人の旅は、観客をときに笑わせ、ときに泣かせながら、本当の愛情とはどこから生まれ、どう育つのか、そして人が人を赦すというのはどういうことか、また罪とはなにかを考えさせてくれます。 主人公の悲しみと諦めや、青年のもがき苦しむ心の葛藤を描き、かつ常に主軸は死でありながらも、決して暗い絶望の物語ではありません。寧ろこちらまで救われたような気持ちにすらなる物語です。 旅のおわりに行きついた場所はどこなのか、青年がこの旅で得たものはなにか、そして主人公が失ったものはなにか。 その答えから導かれる人と人との繋がりあいの優しさに、鑑賞後も心地よく深い余韻が残りました。 失ったものは二度と戻らないという現実の厳しさとともに、その先にある希望を教えてくれる作品です。
★★★★☆ モーガン・フリーマンのお勧め
正直最初はそそられなかったのですが、雑誌にモーガン・フリーマンが絶賛していた記事が載っていたので、早速見てみたところ、素晴らしい作品に出会うことができました。カンヌ国際映画祭で、15分もスタンディング・オベーションが続いたのも納得ができました。 親友を殺された男が、親友の願いを叶えるため親友の故郷ヒメレスを目指す、そんなストーリーなのですが、主役二人の演技が素晴らしい。トミー・リー・ジョーンズ。監督兼主役なのですが、深みのあるとてもいい演技だったと思います。まさに体当たりだったのが、バリー・ペッパー。いつも存在感のある役、素晴らしい俳優だと思います。メキシコから不法入国する人たちと、メキシコに逃げる人たち。理由は全く違うが、国境にはさまざまなドラマがあるのだと思いました。
作品の詳細
作品名:メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬 |
原作名:The Three Burials of Melquiades Estrada |
監督:トミー・リー・ジョーンズ |
脚本:ギレルモ・アリアガ |
公開:フランス 2005年11月23日、日本 2006年3月11日 |
上映時間:122分 |
制作国:アメリカ |
製作費:1500万ドル |
興行収入:1300万ドル |
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