スリラー

レディ・イン・ザ・ウォーター

『シックス・センス』『サイン』M.ナイト・シャマランが眠れぬ夜に贈る、新感覚ミステリー

ストーリー:舞台は、多種多様な人々が集まるフィラデルフィアのアパート。日々仕事をこなすだけの人生を送るアパートの管理人クリーブランド(ポール・ジアマッティ)は、ある日突然プールに現れたひとりのレディ(ブライス・ダラス・ハワード)を発見する。彼女はどこから来て、何を伝えに来たのか?記号論者(シンボリスト)・守護者(ガーディアン)・職人(ギルド)・治癒者(ヒーラー)。鍵を握る人々は、このアパートの中にいる。彼女の名前は、ストーリー。出会った瞬間、何かが変わる・・・。

出演:ポール・ジアマッティ、ブライス・ダラス・ハワード、ジェフリー・ライト、ボブ・バラバン、サリタ・チョウドリー、シンディ・チャン、フレディ・ロドリゲス、メアリー・ベス・ハート、ノア・グレイ=ケイビー、ジャレッド・ハリス

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ やっぱり面白い

当時観て面白かったのでプライムで再視聴しました。人の暖かさを感じるお話だけど少しの残酷さがあり、それがピリッと良いスパイスになっているような、全体的に不思議なお話です。作中に出てくる小説家志望のインド人のお兄ちゃんはMナイトシャマラン監督ご本人です。Mナイトシャマラン監督の作品はいくつか観ていてどれも好きです。今まで無かったタイプの作風だなーと思っています。

★★★★★ 物語についての物語

おとぎ話が現実になってしまうというファンタジーであると同時に、物語を描き出すことそのものについての物語にもなっている。多分、シャマランの立ち位置は管理人クリーブランドなのだろう。試行錯誤を重ね、傷つきやすい物語を守って癒し、本来あるべきエンディングへと導く。なまじ評論家の意見などに耳を貸したばかりに、ハッピーエンドになるはずの物語があわやバッドエンドに・・・というスリルは過去にちょっと例がないのではないかと思う。スタッフロールの最後に出てくるテロップの内容といい、シャマランの「物語を語ること」への深い愛情がひしひしと伝わってくる傑作だが、シックス・センスなどのような面白さを期待する向きには全くの肩すかしだろう。共感できる人だけが大切に記憶しておけばいい映画だと思う。

★★★★☆  これは・・・・ファンタジーですね!

「大人のための童話」を映像化したような作品とでも言うのだろうか・・・ただ単にアパートの住人かと思われる人々が、実はそれぞれに重要な役割があるという設定。この住人が非現実的な出来事を、やけに素直に受け止め協力しているのだが。と、こんな感想を持ったということは、この作品を観る前に、もう少し現実的な世界を舞台にしていると勝手に思い込んでいたからだろう。ここは1つ細かい部分は「水」に流して、この作品の世界観にひたるしかない。それにしても、余韻を残す間もないエンディングだったな・・・。

★★★★☆ 貴方にも使命がある

最初のゆるやかな展開にやきもきして観る気を失いそうになりますが、やがて解けていく謎、それぞれの登場人物がもつ個性や想いが手伝って、どんどん物語りにひきこまれていきます。人は常に、何かしたい、役に立ちたい、と思いながらも、自分に自信がないこと、過去に傷ついたことがもとで、それを実行できない。けれど、そこを乗り越えて、たった一人の人を助けようと勇気をもつことができる。そんな気持ちが湧き上がってきた映画です。おとぎ話を現実に見ようとする姿勢や、人を大切に表現しようとするシャマラン監督ならではと思います。

★★★☆☆ 憂鬱な大人のための ささやかな お伽話。

謎とカラクリで有名なシャマラン監督が、今回はオープニングで思いっきりネタバラシしちゃってるんですね。この作品の中でこれが一番意外でした(笑)。雑多で気ままな暮らしをおくるマンションの住人たちが、ある『お伽話』を完結させるために心を通わせながら作戦を練る・・・というストーリーですが、RPG(ゲーム)でいうところの『パーティー』を組むところが一番のヤマ場です。全体的に霧におおわれたような雰囲気はシャマラン監督っぽいですが、始終 青白い顔の妖精は見てて痛々しいし、個人的にはラストにもう少しほのぼの感が出せれば良かった気がします。

★★☆☆☆ 物足りなさの残る映画だった

摩訶不思議な世界に入り込むためには土台になる世界に説得力が必要だと思う。けれどこの映画は、最初の日常描写から説得力がなく、ナゼの嵐で微妙でした。おとぎ話の世界に入り込めず、誰にも感情移入して観ることができなかった。守護者、治癒者、記号論者、職人と、もう誰でもいいよという感じでした。雰囲気と映像は面白いのですが、監督に期待する仰天の結末にはホド遠かった。『ヴィレッジ』同様、シャマラン監督の箱庭的な作りに物足りなさを覚えた。

作品の詳細

作品名:レディ・イン・ザ・ウォーター
原作名:Lady in the Water
監督:M・ナイト・シャマラン
脚本:M・ナイト・シャマラン
公開:アメリカ 2006年7月21日、日本 2006年9月30日
上映時間:110分
制作国:アメリカ
製作費:7000万ドル
興行収入:7200万ドル
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