女王は私ひとりだけ
ふたりの最旬女優 シアーシャ・ローナン&マーゴット・ロビー が女優魂を懸けて挑んだ話題作
役作りに5年もの歳月をかけ、メアリー・スチュアートのもって生まれた高潔さ、「恋多き女」の激情を鮮烈に演じるのは『レディ・バード』ほか3度のアカデミー賞(R)ノミネートのシアーシャ・ローナン。元来の美貌を封印し、「処女王」エリザベスI世の気高さ、孤独を繊細に体現するのは『アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル』でアカデミー賞(R)にノミネートされたマーゴット・ロビー。最期の瞬間まで女王然としていたメアリーの凄味と、それでも生きていかなければならないエリザベスの奥深さを最旬女優が見事演じ切る。
ストーリー:0歳でスコットランド女王、16歳でフランス王妃となったメアリー・スチュアート(シアーシャ・ローナン)は、未亡人となった18歳にスコットランドへ帰国し王位に戻り、女王エリザベスI世が統治する隣国イングランドの王位継承権を主張する。恋愛、結婚、出産を経験し、若く美しく自信にあふれたメアリーに複雑な想いを抱くエリザベス(マーゴット・ロビー)。従姉妹でありながら恐れ合い、それぞれ王位継承の陰謀が渦巻く宮廷の中で運命に翻弄されていくのだった・・・。
出演:シアーシャ・ローナン、マーゴット・ロビー、ジャック・ロウデン、ジョー・アルウィン、デヴィッド・テナント、ガイ・ピアース、ジェンマ・チャン、マーティン・コムストン、イアン・ハート
★★★★★ 若い二人の女性
16歳でフランス王妃となったメアリー・スチュアートの気が強く生意気で策略家な演技は良かったです。女王エリザベスⅠ世の妬みや嫉妬の入り混じる感情表現も良かった。女性でしかも若い。おどろく自立心というか。女王争いに男性が従順と納得している世情がすごい。日本では考えられない。他国を学ぶきっかけとして、こうした興味をそそる映像で観るのは好きです。
★★★★★ 宮廷物としてはドレスが地味だけど。。。
時間の経過がゆっくりだが、常に緊迫感があり飽きさせない。なまじ親戚同士なだけにドロドロの後継者問題、女王同士の対決がじわじわと伝わって来る。キングなら問題にならないところだったが、不幸にも王位継承権の上位が女性ばかりになってしまった。それが女王たちの不幸であり、幸運でもあった。メアリーは唯一信用できると思っていた者が次々と裏切っていったので、一人で何でも解決しなければならず、それが不幸につながった。女王に早々になってしまったがために、頼りたくても素直に頼れない、男勝り気質が仇になってしまったと思われる。後継者の誕生が臣下たちの陰謀につながったとも考えられる。母親の犠牲で得た両王国の貴族民衆からの情けが味方になり、王子が統合王家を継げたのだ。母であった女王には悲劇でしかないが、結果よければ、すべて良しというところ。男社会で戦って敗戦した悲劇の女王は、近代の女性たちの戦いに通じ、共感もできるだろう。フランスの某悲劇の女王作品と違い、ドレスが地味だが、プロテスタント系は派手さを嫌っているので、黒ずくめだったりが普通。汚れも目立たない。
★★★★☆ 史実にこだわらずに観れば楽しめます!
英国史に詳しくないのでわからないのですが、黒人やアジア系の俳優が主要な役に配置されていたり、メアリーの愛人とされている実在の人物がゲイとして描かれていたりするのは、これ史実的にはどうなんだろうか?と思う箇所が、ちょいちょいありました。ただ、歴史物を現代に発信する意義として、人種やジェンダーの問題を取り入れたのかな、とも思いました。特筆すべきは、ふたりの主演女優。メアリー役のシアーシャ・ローナンは、透明な存在感と的確な演技で、観る者を惹きつける。エリザベス役のマーゴット・ロビーは、美人女優の矜持をかなぐり捨てる、白熱のブサイク体当たり演技。(でも軍杯はシアーシャに上がるかな)ひとつのエンターティメント作品として割り切って観ると、充分楽しめる作品です。特に女子にオススメ!
★★★☆☆ 優美だが重厚ではない
確かに映像やコスチュームは美しいが、内容はあまり心に残らない。好みの問題かと。自分はやはり、ケイト・ブランシェットのエリザベスが衝撃的だったので、どうしても比べてしまう。マーゴットのエリザベスは強いというより強がっている女王。ちょっと可哀想。シアーシャはこれまで色々な女優が演じてきたメアリーの中で、一番顔立ちや雰囲気がイメージに近い。だからこそ、最期くらいは史実に忠実であってほしかったなと思う。
★☆☆☆☆ 最近の業界にありがちな不自然な俳優選び
イギリス歴史物大好きなんですがだからこそ全部見られませんでした。黒人があの時代にあんな地位のある役なはずないという疑問。最近の映画でもテレビでも激増してきたこの友達・仲間・コミュニティー・社会関係の中にリアルにこういう人いないだろ!と突っ込みたくなるような配役。白人以外を無理やり起用しなければいけないルールでもできたのか・・・歴史の解釈はいろいろあるけど変更してはいけません。不自然極まりないので途中で見るのやめました。
作品の詳細
作品名:ふたりの女王 メアリーとエリザベス |
原作名:Mary Queen of Scots |
監督:ジョージー・ルーク |
脚本:ボー・ウィリモン |
公開:アメリカ 2018年12月7日、日本 2019年3月15日 |
上映時間:124分 |
制作国:アメリカ、イギリス |
興行収入:4600万ドル |
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