スリラー

ANON アノン

あなたの記憶<データ>は記録されている

犯罪は不可能な管理社会で起きた殺人事件の謎を追うSFサスペンス

ストーリー:地球上の全ての人間の記憶は記録・検閲され、個人のプライバシーも匿名性も失われた近未来。「秘密」はもはや過去の遺物となり、犯罪さえも消滅していた。しかし、起こるはずのない殺人事件が発生。捜査上で頼りになるのは、一切の「記録がない女」(ANON=匿名)だった。事件は何かの始まりを示唆するかのように、次々と発生し・・・。

出演::クライヴ・オーウェン、アマンダ・サイフリッド、コルム・フィオール、デビット・ストーチ、マーク・オブライエン、ソーニャ・ヴァルゲル、ジョー・ピング

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ いかにも荒唐無稽ですが、

眼球にVirtual realityのモニターを埋めたと考えれば、納得できる話ではないでしょうか。白内障の患者さんでは、水晶体を摘除し、人工水晶体を入れるのは普通になっています。人工水晶体の代わりに、モニターを埋める。あるいは、脳の後頭葉に直接画像を送るのでもいいです。私は、面白いと思いました。でてくる女性は美人ぞろいです。そこも気に入りました。

★★★★★ いない・いない バァ〜

不可解な殺人事件が続発し、犯人に振り回される刑事たちの難航する捜査状況を中心に据える近未来を舞台とした犯罪映画。しかし、ほんとうに犯行が「特異すぎる」ので、登場人物数と役柄から犯人像が特定されやすくなる側面も併せ持っています。なので「犯人は誰だ?」とかのミステリー部分に重きを置いて鑑賞し続けるよりは、本作が構築した世界観を堪能する方が本作をより味わい深く楽しめ、全体を面白く見れると思います。きっと「可視化への危うさ」や「プライバシー侵害」、「過度な利便性の追求」に「単一社会の脆弱性」などへの警鐘、問題提起をしているのでしょうけど、そんな小難しい部分を隅に追いやっても娯楽映画としてジューブン成立していますし、表現は落ち着いていながらもサイバー空間に立脚した語りの切り口に新鮮さも感じれるので、すぐに作品世界に浸れましたし、どこか「ストレンジ・デイズ 1999年12月31日」の内容を押し広げた感じもありますね。主演のクライヴ・オーウェンは本作のような地味めな作品に変にハマるし、苦い過去から踏み出せず(←当事者だとなかなか過去のこととして割り切れないのも当然の出来事)、唯一の社会との接点が仕事で、孤独の中で踏ん張りながら生きるハードな男の存在感を無機質な調和のなかで人間臭く表現しますし、共演のアマンダ・セイフライドは金髪で明るいイメージを封印し、黒髪がこれまた意外なくらいによく似合ってました。また本作のオリジナル画角は「ビスタ」ですが、客観的な視点で物語られる部分には上下に黒幕を付けて「4:3/スコープ」風映像にし、人物の主観映像のみビスタ画角になる表現にしてあります。ひとつ不満を言えば、お気に入りの作品なので、日本版のブルーレイも出してほしかった。

★★★★☆ オシャレでクールな感じの世界

全体的によい映画だと思いました。近未来と、ちょいレトロが合わさった独特の世界観に引き込まれる。いい感じのテンポで進行します。アマンダ・サイフリッドって女優さん、映画の中ではスゴイきれいですが、本作品のために黒髪に染めてるわ30代半ばだ、なんて後で普段の写真見てビックリです。SF的ファンには、もうちょっと盛り上がりが欲しいところでしょうが、決してグダグダした退屈な内容ではありません。よく見るとCGてんこ盛りなんですが、地味にきれいにまとまっているから迫力とかは感じないかもしれません。主役の男性的には、人間の弱い部分とか、そういうのも魅力だという設定なんでしょう。そのためアクションとかもなく拳銃とハッキング攻撃がメインだし、恋愛的にも大人の割り切った関係でそのあたりを求めてる人は物足りないかもしれません。しかし逆にそういうニーズにも応えてたら超大ヒットかといえば微妙なところで、これはこれでバランスよく十分な内容かも知れません。続編ができる感じはありませんが、私的にはもう一度見たいとも思える映画でした。

★★★☆☆ 映像化するには無理がある

発想は良いけど、世界がここに至るまでの説明がないため、突っ込みどころが多いものになっている。脳内のセキュリティは一体どうなっている?ここまで制御できるのならば、現実と空想を判断できるものが何もない状態で見ていて疲れる。マトリックスのように全てが想像上の可能性もある。この辺をしっかりと視聴者に理解させるだけの映像化が必須ではないかと思う。発想自体は面白いので、もっとしっかりとした脚本と映像にしてほしい。

★★☆☆☆ 世界観は良いとは思うが・・・

近未来という設定ですが、やたらとモニターチックな映像が多く・・・正直うざいです。もう少しシンプルで良いと思います。なかなか話に集中できませんでした^^;あと人物設定や人間関係が雑すぎるのでは?犯人と思しき女性が出てきた瞬間・・・ビックリするぐらい予想通りの成り行きと結末でした。殺人の場面もゲームチックでいまいちでもう少し違う視点で表現できなかったのかなと思います。観終わってから思ったのはグイグイ話にのめり込んで犯人は誰だ!?とは思いませんでした。話が淡々と進み惰性で見てる感じが強く、複線も少なく気が付いたら終わってた的な感じでした。

作品の詳細

作品名:ANON アノン
原作名:Anon
監督:アンドリュー・ニコル
脚本:アンドリュー・ニコル
公開:イギリス 2018年5月11日、日本 2019年1月4日
上映時間:100分
制作国:アメリカ、イギリス、ドイツ
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