巨匠コッポラ×主演マット・デイモン
若き弁護士が情熱を胸に、弱者のために奮闘する法廷ヒューマンドラマ
ストーリー:金もコネもないが弁護士の仕事への情熱だけは誰にも負けないルーディ(マット・デイモン)はやっとのことで悪徳弁護士事務所に雇われる。仕事は自分で探すのが当たり前という厳しいものだったが、ルーディは大手保険会社から支払いを拒否された貧しい家族や、社会的に弱い立場の依頼人たちの人生に触れる中、「公正とは何か」という疑問を持ちながら闘いを挑み、自分も愛をも育んでいく。
出演:マット・デイモン、クレア・デインズ、ジョン・ヴォイト、ダニー・デヴィート、ミッキー・ローク、ロイ・シャイダー、ヴァージニア・マドセン、メアリー・ケイ・プレイス、テレサ・ライト
★★★★★ 何となく見てしまう映画
まずマットディモンが若々しくていいです。内容自体は濃いわけでもなくて、法廷ものにしてはあっさりした、ありきたりな内容です。ただ映画としての韻はしっかり踏んでいて、最後はやたらなぜか清々しい終わり方になっています。大好きかと問われれば、そうでもないけど、好きな映画です。映像もブルーレイらしく美しいです。
★★★★★ 映画技法を堪能できる弁護士映画の傑作
フランシス・コッポラといえば『ゴッドファーザー』や『地獄の黙示録』の監督として硬派のイメージが強いが、この作品は彼が持てる映画技法のすべてを駆使して作り上げた社会派映画の最高傑作といってよかろう。キャストの選定も申し分ないが、このDVDの最大の魅力は日本語吹替の素晴らしさである。翻訳台本は日本語として自然であるし、しかもバックグラウンドの音声まで漏らさず収録されているから場面の雰囲気がよく伝わってくる。脚本も原作をはるかに上回るできばえである。なお、愛らしいお婆さん役で好演したテレサ・ライトさんは2005年3月6日に心臓発作のためコネティカット州の病院で死去されました。
★★★★★ 何を目的に仕事をするのか
なんのために仕事をするのか、考えさせられる作品でした。ストーリーは、マット・デイモン演じる心優しい弁護士ルーディが、巨大な保険会社相手に訴訟を起こすことを中心に進んでいきます。サブ・ストーリーとして、法廷のちょっとした時間でのルーディと女性とのロマンスからも目が離せません。弁護士は何を目的に働いているのか。大きく2つあると思います。1つは原告を助けたい。もう1つはお金のため。映画では前者はルーディ、後者は保険会社の顧問弁護士です。その対比が最も色濃く出たのがラストのシーン。事実は同じでも二人の目的が違うため捉え方が全く違うところが面白い。自分は何のために働いているのか?ルーディのように働く方法を探ってみたい。
★★★★☆ 駆け出し弁護士が保険会社を相手取って戦う、法廷ヒューマンストーリー
若き日のマット・デイモンがみずみずしい演技でラストスクロールまでグイグイ引っ張ってくれます。ダニー・デヴィートとの掛け合いも楽しいです。いい味を出しているミッキー・ロークは、もっと見せ場があってほしかったな(笑)。ストーリー自体はわりとあっさりしていて、けっこうありがちなパターンです。わかりやすい筋運びなので、子どもからお年寄りまで幅広い年代に楽しんでもらえる作品だと思います。(吹き替えの声優がみなさんキャラクターにぴったりなので、吹き替えがオススメです!)訴訟と医療をテーマにしたハリウッド映画はいくつかありますが、どれもアメリカの医療が抱える問題が提議されていて考えさせられます。私としては、「エリンブロコビッチ」が一番面白かったかな。実話ベースですし。でも、この作品もなかなかです。さすがコップラ+ジョン・グリシャム。それなりの職人芸を見せてくれます。
★★★★☆ 自分の良心を捨てた日を覚えていますか?
ジョン・グリシャム原作、コッポラ監督とは思えないほど地味な作品です。でも内容は濃く、関心をもつ視点によって
様々な感想をもつことができる傑作ですね。マット・デイモン演じる貧しくで無名の新人弁護士が、老獪な弁護士率いる大企業に保険の倍賞を巡って戦いを挑むリーガルストーリーです。貧困階級から金銭を巻き上げて搾取する保険会社との戦いがメインな訳ですが、一方でこの貧困階層側に立つ弁護士と、富裕層側に立つ弁護士の階級闘争のような戦いぶりに
目を奪われます。アメリカの訴訟社会の様子は最近「グッドワイフ」を観ていて随分で理解できるようになりましたが、
マット・デイモンのような倫理観に燃えている若者が弁護士を目指すことがかなり「夢物語」であることがはっきりわかります。マット・デイモンが高額訴訟を扱うばかりのベテラン弁護士に向かっていう一言。「自分の良心を捨てた日を覚えてますか?」レインメーカー=お金を雨のように降らせる人。弁護士にとっての「倫理と良心」がどこにあるのかを考えさせる傑作です。
作品の詳細
作品名:レインメーカー |
原作名:The Rainmaker |
監督:フランシス・フォード・コッポラ |
脚本:フランシス・フォード・コッポラ |
公開:アメリカ 1997年11月21日、日本 1998年6月27日 |
上映時間:135分 |
制作国:アメリカ |
製作費:4000万ドル |
興行収入:4500万ドル |
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