ラブ・コメディ

31年目の夫婦げんか

結婚31年目。全部吐き出したら、愛だけが残った

今日も明日も明後日も、一緒に笑っていたいから。人生を謳歌する秘訣がつまった、心温まる物語

ストーリー:代わり映えのしない毎日を送っていたケイ(メリル・ストリープ)は、もういちど人生を輝かせるため、夫婦の関係を見つめ直そうと決意。夫のアーノルド(トミー・リー・ジョーンズ)に黙って一週間の潜在型カウンセリングを予約し、無理やり夫を飛行機に乗せる。だが2人を待っていたのは、予想もしなかった“試練”が満載の、驚きのセラピーだった!初めて感情をさらけ出すケイ、次第に本心を打ち明け始めるアーノルド―。果たして夫婦が見つけ出した答えとは・・・。

出演:メリル・ストリープ、トミー・リー・ジョーンズ、スティーヴ・カレル、エリザベス・シュー、ジーン・スマート、ベン・ラパポート、マリン・アイアランド、ミミ・ロジャース、スーザン・マイズナー

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 足りないものは何か、ということ。

結婚して31年?その歳になるとセックスレスも別に問題ではないのでは?という気もしながら見ていたのですが、違うのですね。要はどうしてセックスレスになったか、ということ。それはコミュ・レスという問題。気持ちを話す、気持ちに答える、気持ちを推し量る、気持ちに応える。それが、例えば若い時には相手に触れる、キスをする、そういうことで言葉を補っていたのに、毎日同じ、という生活がその言葉を削っていってしまった。大切なことは、相手が愛おしいということを、どんな形でも、ちゃんと伝えること。それが相手の望む形であればより、Happy!でも、無理をしたってできない。お互いにそれを求めていく目線を合わせていくこと。それが長年連れ添った夫婦の形なのだろうなと思いました。10年先、どんな夫婦でいられるかなあ。素敵な映画でした。

★★★★★  地味だけど深刻な事情が丁寧に描かれている

人には言えない、でも改善されないと結婚生活を続けられなくなるかもしれないほど深刻な問題に諦めず勇気を持ってひたむきに解決しようとする健気な妻と、それに文句を言いながらも一生懸命応えようとする夫の誠実さが見どころだった。このような夫婦やカップルの切実な問題は国や文化による違いはないんだろうなと感じた。長年寄り添う夫婦のありがちな日常生活が笑ってしまうほど絶妙によく描かれていた。そのシーン毎に異なる二人の心理的距離と実際の二人の距離が絶妙にマッチしている。地味だけど楽しめたし感動した。それにしても夫役の俳優は役作りでそうしたのかわからないけど、すごく年取った。『メン・イン・ブラック』の時の印象が強かったから、一瞬誰だか分からなかった。メリル・ストリープはやっぱりどんな役でもうまい。

★★★★★ 3組に1組が離婚する昨今に

今、心から「2度目も同じ人と結婚したい」と思える夫婦は、何組いるのだろう?結婚がゴールではないこと、いくら気持ちがあってもお互いに伝え合わないといつの間にか擦れ違ってしまうこと、手を取り合えば問題も乗り越えられること、そんなシンプルで大事なことを、あらためて実感させてくれる映画でした。メリル・ストリープ&トミー・リー・ジョーンズの名優コンビが素晴らしかった。大切な人と壁にぶつかった時には、この映画のことを思い出したいです。

★★★★☆ 世のお父さん方に見て欲しい。

メリル・ストリープの演技が嫌いなのですが、トミー・リー・ジョーンズがラブコメ??と怖いもの見たさに見ました。自分はいい年して独身ですが、男も女も年取っても考え方ったって変わらなくて、夫婦の問題って、その延長にあるズレなんだな、と思いました。女はいつまででも、愛する人に求めて欲しいものなのですよ。。。。年を取っても、醜くなっても、男性から触れて欲しい・・・私を見て欲しい、求めて欲しい、愛してるって言葉にして欲しい。男は会話がなくてもお互いのことはわかってる、問題ないのに、何が不満なのか?セックスなんて・・・散々やっただろう?もう必要ないだろう?若かろうが、年取ろうが、恋愛がひと段落して次のステージに入ったカップルに生じるズレです・・・。メリル・ストリープが、ぐずぐず泣いたり、自慰さえしない本当に普通のおばちゃんで、なんかかわいく感じました。トミー・リー・ジョーンズも、無骨な旦那で、最初は文句ばかり。…いるいる、こーゆーだんな!って感じで・・・世の奥様方はそういう旦那が辛くて離婚を切り出すんでしょうが、おくさんは旦那を愛してるがゆえに、もっと二人で幸せになりたい!ってゆー、稀有な方。なんか、やっぱり、二人とも演技がうまくて、泣かされました。。。。最後はハッピーエンドなのは・・・ファンタジーなのかな?男性諸氏、けっこう、これ、勉強になります。これで女心を学んで欲しいです。

★★★★☆ どこの国でもあることですね

セックスレスが問題というよりも気持ちの問題の方が強いと思います。長年の夫婦生活で妻が家政婦のようになりパートナーとしての見方が薄れていったり、また、お互いの興味が薄れていきコミュニケーションが不足したりということもあるかと思います。本作では関係が修復されましたが関係が悪化して熟年離婚をするようなケースもあるかと思います。特に日本でははっきり言わないことが美徳のような価値観が強いと感じますので、高齢化社会を迎えると熟年離婚の問題はより深刻かもしれません。

★★★☆☆ コメディーではないんだけど

少しみててしんどい初老のSEX、だけどそれを望むけなげな妻と、それを拒む気難しい夫のやりとりを、映画として2時間近くみてるっていう自分の境遇がコメディーだった。状況に一喜一憂する自分が面白かった。求めるものがズレて生活が少々ぎこちないのに一緒に暮らさないといけない大変さってある。映画の2人は克服できてよかった、この映画をみて、救われた人がいるなら、いいよね。

★★★☆☆ 老年夫婦のカラダとココロの葛藤…

年を取り、夫と心と体の疎通ができなくなる…辛い壁をどうにか乗り越えたいメリル・ストリープの気持ちが切なすぎましたが、話の展開としてはまぁそうだよね、そうなるよね、と自然な展開で結末を迎えた印象です。日本映画では、こんなシリアスな議題をあえて映画にしないし、映画になっても私は観ないかな、なんて思ってしまいましたが(苦笑)、日本映画だったら、もう少し夫婦の感情やセックスだけでは語れない愛情の部分を上手に描けたのかな?という気がしました。

★★☆☆☆ セックスをしない事は悪?

愛のあるセックスを求める妻の話。夫の描写は一般的に想像しやすいあの年代の男性代表みたいな性格で面白かったです。ストーリーが進むにつれ思うのは、夫の義務的な態度が目立つ事。妻の機嫌を取りたい、穏便に済ませたいとゆう態度が節々に見えてきます。これはこれで面白いんですが、終盤のシーンで夫婦の決定的な対立をうむ出来事→ラストの展開が、綺麗事すぎちゃってイマイチ。この重要な展開にも強烈に夫の義務感を感じてしまいました。愛はあるけどセックスはできないってのはそんなに悪なのか。と思ってしまいます。セラピストも変にセックスを勧めすぎて違和感が。まあこの映画は数ある愛の一つの形、と思えばいいんだろうけど。メリル・ストリープは天才的にキュートで驚きました。

作品の詳細

作品名:31年目の夫婦げんか
原作名:Hope Springs
監督:デヴィッド・フランケル
脚本:ヴァネッサ・テイラー
公開:アメリカ 2012年8月8日、日本 2013年7月26日
上映時間:100分
制作国:アメリカ
製作費:3000万ドル
興行収入:1億1400万ドル
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