命ある限り、ぶった斬る
ティム・バートン×『ウォンテッド』の監督が仕掛けた比類なきバトル・アクション
ストーリー:幼い頃に母親を失ったリンカーン(ベンジャミン・ウォーカー)は、母を殺した犯人がこの国に潜む闇の勢力(ヴァンパイア)だと知る。復讐を誓った彼は、使い慣れた斧を手に、厳しい修行を積み重ねヴァンパイア・ハンターになる。昼間は雑貨店で働き、夜は狩りをする二重生活を過ごす。壮絶な戦いが続く中、運命の女性メアリー(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)と出会い結婚することにする。しかし、彼の努力も虚しく、ヴァンパイアたちは勢力を強めるばかり・・・。さらに、政治家が奴隷をヴァンパイアの食料として売買しているという衝撃の事実を知るのだった。自分一人の力では太刀打ちできないと考えたリンカーンは、ヴァンパイアたちに対抗するため、奴隷解放を掲げ第16代大統領となり、人民たちを味方につけ、ヴァンパイアたちに戦いを挑むことを誓うのだが・・・。
出演:ベンジャミン・ウォーカー、ドミニク・クーパー、アンソニー・マッキー、メアリー・エリザベス・ウィンステッド、ルーファス・シーウェル、マートン・チョーカシュ、ジミ・シンプソン、ジョゼフ・マウル、ロビン・マクリーヴィー、エリン・ワッソン
★★★★★ 面白い映画でした
テレビのCMで見て「面白そうだ」と思い、映画館に行って観ました。DVDが出ていると知ってすぐに購入しました。ホラー要素とアクションの要素、そしてファンタジーが詰め込まれています。リンカーンがヴァンパイアハンターだったら、という一見するとトンデモ設定の映画です。しかし、アメリカの歴史を知っていますと、実によくできていると思えます。この映画で描かれているヴァンパイアは、いわば黒人奴隷の所有者です。それをリンカーンが倒していき、南北戦争で勝利を収めるというのは、有名なリンカーンによる奴隷の解放です。途中でゲティスバーグなどの有名な地名も出てきます。あえてここで多くは語りませんが、B級映画になっているのが惜しいと思えるような作品です。
★★★★★ リンカーン大統領がバンパイアハンターという着想
バットマンのテイム・バートン監督らしい絵で魅せる2012年の作品です。ベンjジャミン・ウォーカー演ずるリーンカーンが斧を振り回すバンパイアハンターという着想が凄い!スピルバーグの「リンカーン」も良いが、こちらもテイム・バートンらしい奴隷制度信奉者をバンパイアと批判、皮肉を込めているのを感じ取れる。現代でも苦役を強いるブラック企業などがあるので、斧を振り回したい人は多いかもしれない。不幸にしてバンパイアになってしまったドミニク・クーパー演ずるヘンリーがリンカーンにいろいろ苦言を呈するのが私には面白かったです。
★★★★☆ カッコいいリンカーン。
皆さんご存知エイブラハムリンカーンはヴァンパイアハンターだった!という奇抜な作品。この作品のヴァンパイアは、ブレイドのように紫外線を浴びたら即死、というわけではなく、人より日焼けしやすいくらいです。銀は相変わらず効くので、銀を様々に加工して戦っています。派手な消滅エフェクトはないものの、それがかえって妙なリアリティーがあったり。主人公のリンカーンは銀をメッキした斧でヴァンパイアをなぎ倒していきますが、これがまた爽快。スタイリッシュ斧アクションが好きな方はぜひ。そうじゃない方ももちろん楽しめます。
★★★★☆ ビジュアル・エフェクトの妙
ビジュアル・エフェクトはもうここまで来ているのかと舌を巻きます。私にはリンカーンとバンパイアの頭領が走る馬の群れの背を飛び移りながら闘うシーンがハイライトです。映画史の映像ジャンルに名を残すシーンだと思います。今まではもう少し魑魅魍魎的筋肉の動きだったと思いますが、これは人間の動きそのものの様な。痺れました。役者さんではリンカーンの妻役の彼女もとても印象的です。
★★★☆☆ リンカーン秘密の書
『デイウオッチ』『ウオンテッド』のティムール・ベクマンベトフ監督、製作ティム・バートンなので嫌が応にも期待した。『ブレイド』シリーズのような作品を期待しましたが、見事に裏切られました。脚本は良いのですが戦闘、アクションシーンの演出に迫力がない。CGに頼りすぎて俳優の生身のアクションが足りていないように思います。
★★★☆☆ いろいろ惜しい佳作
斧をぶん回す予告編が最高にイカしていたので、劇場に観に行こうと思ってたら思いの外、上映期間が短かったので行きそびれてしまった作品。こういうビジュアル重視の馬鹿映画は劇場じゃないとあかんのですわ、という個人的な信念を裏切る結果となってしまったので、DVDは買わないつもりだったが原作小説の出来が予想外に良く、やはり観ずにはいられなくなり、購入。そして感想だが、短くまとめすぎ。リンカーンの伝記にバンパイヤ要素を強引に詰め込んだ原作小説は実に読み応えがあり、嘘まみれのアメリカ史をよりバカバカしいものに仕立て上げていたから面白いのだが、原作からカットされたシーンが多すぎて、薄っぺらい作品になってしまっている。開き直ってアクション重視にすれば良いものを、変にリンカーンの偉人映画テイストを出そうとした為、失敗している。アクションの殺陣は良かっただけに、勿体ない。しかし、このパターンは応用がきく。バンパイアハンター・ビルクリントンとか、日本なら妖怪ハンター・伊藤博文とか。だれかやってくんないかなー。
作品の詳細
作品名:リンカーン/秘密の書 |
原作名:Abraham Lincoln: Vampire Hunter |
監督:ティムール・ベクマンベトフ |
脚本:セス・グレアム=スミス |
原作:セス・グレアム=スミス『ヴァンパイアハンター・リンカーン』 |
製作:ティム・バートン、ティムール・ベクマンベトフ |
公開:アメリカ 2012年6月22日、日本 2012年11月1日 |
上映時間:105分 |
制作国:アメリカ |
製作費:6900万ドル |
興行収入:1億1600万ドル |
Amazonで探す |
Amazonプライムで視聴する(字幕版) |
Amazonプライム30日間無料体験を試す |
楽天市場で探す |