男は夢を叶えるため最後のバッター・ボックスへ向かい伝説の人となった
ストーリー:1918年。ネアラスカの草原。生まれついての野球の天オ(= ザ・ナチュラル)と呼ばれた少年がいた。その名は口イ・ハブス(ロバート・レッドフォード)。父の厳しいコーチを受け、彼は天性のオ能を申ばした。だが、球界入りは遅れた。デビューしだのは35オになってからだ。それでも彼は手作りバット“ワンダーボーイ”を手に次々と得点を叩き出す驚異の新人として一躍スターダムにのし上がった。大観衆の中で彼のプレーを見守り続けるかつての恋人アイリス(グレン・クローズ)。執擁に彼を追い回す野球ジャーナリストのマックス、妖しい魅力を秘めだ社交界の華メモ・・・愛と野望に彩られた人間模様が口イを取り囲んでいた。幾たびかの愛に揺れ、スランプに見舞われながらもロイは華麗に活躍を続ける。そしてついに万年最下位球団ニューヨーク・ナイツは優勝を目前にするところまでになった。ところが、あと1勝で優勝という時、口イの前に何よりも衝撃的な≪事実≫が立ちはだかる・・・。
出演:ロバート・レッドフォード、ロバート・デュヴァル、グレン・クローズ、ウィルフォード・ブリムリー、キム・ベイシンガー、バーバラ・ハーシー、ロバート・プロスキー
★★★★★ 野球映画
野球映画が好きで、これはロバート・レッドフォードがいいし、バットボーイの少年との心のつながりが良いし、若いときの女性との再会の流れも、その女優の上手さも、これは、佳作です。
★★★★★ 実は”父と子”の物語
ファンタジーとノスタルジーが”ベースボール”という器の中でミックスされて他に類のない作品に仕上がっています。見事な撮影、豪華な美術、どんピシャな音楽、そして贅沢なオールスターキャスト。アメリカ映画の力技が見事に生かされた作品だと思います。ただ、「野球」という非常にリアルな素材をほとんどファンタジーとして描くスタイルは好き嫌いが分かれるのも事実なようです。初めて見た時の印象は実はこれは「野球映画」ではないということでした。ずばり「父と息子」の物語と見ました。主人公、ロイは亡くなった父の庇護(手作りのバット)によって一度は踏み外した道を邁進してゆきます。しかし栄光に近づいた彼に最大の危機が訪れます、そこで彼に伝えられた「ある事実」。それによって彼は自分が父の手から離れた事を悟ります。そこで彼が自ら活路を切り開くために選んだ方法とは?その彼に訪れる祝福の壮麗さはファンタジックで過剰なほど感動的です。父から子、そしてまたその子へと引き継がれるサーガ。アメリカンカルチャーにおける野球の精神性が見事に生かされた展開に唸らされました。R・レッドフォード、最後の「男前映画」という気もします。キャッチボールに始まってキャッチボールで終わる物語。そう言えば、『フィールド・オブ・ドリームス』も「父と子と野球」の映画でしたねぇ。父親と息子のキャッチボールというのはやはり特別なことなのだ。
★★★★★ 映画の中の映画
これは野球に興味があろうがなかろうが、観れば圧倒的に素敵な映画。ロバート・レッドフォードの出ている映画の中でも最高傑作の一つ。まず撮影のセンスが良い。前半、レッドフォードが20歳の役を演じるときの見事なソフトフォーカス(笑)も凄い。どこをどうとっても絵になるほとんどファンタスティックな絵柄。脇を固める名優達も凄い。特に監督役とコーチ役。名前は言いませんが、とにかく観て下さい。ああ、またおんなじような役やっているよと微笑ましくなってしまいます。また、キム・ベイシンガーのキュートな悪女っぷりと、おお信じられないほど清楚なグレン・クローズ。これ観たら”危険な情事”の彼女が同じ人とは思えません。たとえ、野球をやらない人も興味も無い人も、なぜか主人公の使っている手製のバットが一本欲しくなってしまう変な魅力を持った映画。
作品の詳細
作品名:ナチュラル |
原作名:The Natural |
監督:バリー・レヴィンソン |
脚本:ロジャー・タウン、フィル・ダッセンベリー |
原作:バーナード・マラマッド |
公開:アメリカ 1984年5月11日、日本 1984年8月25日 |
上映時間:137分 |
制作国:アメリカ |
製作費:2800万ドル |
興行収入:4800万ドル |
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