ドラマ

グッド・ガール

アメリカの田舎町を舞台に、地元のディスカウントストアに勤める30歳の主婦が退屈な日常から抜け出そうとする姿を描く

ストーリー:ジャスティン(ジェニファー・アニストン)は地元のディスカウント・ショップに勤める30歳の主婦。退屈な街に住み、退屈な仕事に就き、退屈な夫と暮らす退屈な人生にウンザリしている。しかし今さら方向転機をはかることも出来ず、写りの悪いテレビのような煮えきらない毎日を送っている。そんな彼女の心の隙間に忍び込んできたのが、同じ職場に勤める文学青年のホールデン(ジェイク・ギレンホール)だった。彼の熱烈なラブレターにほだされ、ズルズルと情事にのめりこんでいくジャスティン、しかし彼との現場を夫の親友に目撃され、それをネタに迫られ今度はその現場をホールデンが目撃してしまう、事態は次第にジャスティンの手の余る方向へ進んでいってしまい・・・・。

出演:ジェニファー・アニストン、ジェイク・ギレンホール、ジョン・C・ライリー、ティム・ブレイク・ネルソン、ズーイー・デシャネル、ジョン・キャロル・リンチ

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★☆ 幸福の青い鳥は、いつも自分のそばにいたハトさんだった・・・

小さな町のダサいスーパーに勤めるジャスティンは30歳。性格は悪くないけど『ブ男』の範疇に属するペンキ屋の夫との結婚生活にも仕事にも何の魅力も見出せず、かといって全てを捨てて新しい町で新しい生活を始める勇気(というか無謀さ)も持ち合わせていないフツーの「いいコ」。ひょんなことから始まったカレッジ・ドロップアウトでちょっと神経症気味の22歳のホールデン(実は「ライ麦畑でつかまえて」からとった偽名)との「どきどき・はらはらの恋?」にはまってしまう。何か『深み』がありそうなアブナイ文学少年ホールデンとの激流下りのような情事は彼の精神的不安定さ(実は彼の魅力もまたそこにあった、という皮肉)のせいで泥沼化、事態は極端な展開に。何もかもが滅茶苦茶に壊れてしまったと思ったその時、ろくでもないとばかり思っていた夫の自分に対する純真なまでの愛情、そしてホールデンとだけ分かち合えると思った「どツボの現実でもがく苦しみ」を彼もまた味わっているということをジャスティンは知り、人生は捨てたもんじゃない、とおもえるようになる。死ぬまで自分を追い詰めていくホールデンの子供じみた偏執的恋心と絶望は、それを「わかりあえる」はずだったジャスティンの目にも、結局は「砂漠へ続く砂埃の道」としか映らなかった。どうしようもなく悲しくて情けないストーリーなのだが、ジャスティン夫婦が愛をみつめなおし、うまれた子供をいつくしみながらこのちっぽけな町で、二人してそれなりにハッピーに生きていく道をみつけたことで、観ている者は救われる。自分の持っているものに満足していきていくことは、なんでもないようで大変なことだ。いつも私のそばにいたこのちょっと汚いハト、これが私の『青い鳥』だったんだ、と納得して生きていくこともそれなりに幸せな事かもしれない。

★★★☆☆ 思った以上にダークな話

ちょっとしたコメディを想像して観ました。ところが….話は面白かったです、多分キャストも良かったんでしょう。どろどろした不倫でも、ハラハラするところもありませんが、コンパクトなストーリーの中にユーモア(ただしブラック)も十二分に詰まっていて楽しめます。でも、変わりたい願望から不倫に走り(それも自分から誘って)結局もとの生活をえらんで安泰とする彼女の行動に”一寸待って!でも、それで旦那さんは納得なわけ?”それに”TOMに対する罪悪感!?”と疑問がふつふつ。確かにTOMは彼女に会わなくてもいつかは似たような最後を遂げるタイプの人間だったかもしれない。そんな彼にひと時でも満足感・行動するパワーをあたえたことはGOOD!?ということ?しかし…図らずも欲しがっていた子供を授かり、又もとの生活に戻っていった彼女の心の中には、実は現実への諦めや消えることのない虚無感が宿っていることも感じ取れ、最後によ〜く考えるとなんだか死んでしまったTOM以上に悲しいような気もする。

作品の詳細

作品名:グッド・ガール
原作名:The Good Girl
監督:ミゲル・アルテタ
脚本:マイク・ホワイト
公開:アメリカ 2002年8月7日、日本 2004年4月17日
上映時間:93分
制作国:アメリカ、ドイツ、オランダ
製作費:800万ドル
興行収入:1600万ドル
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