ドラマ

ブルベイカー

知られざる塀の中の世界。悲しき因人たちに自由の光を注ぐため、その男はやってきた。

ストーリー:アーカンソー州ウェークフィールド刑務所、そこは因人たちによる自由な自治運営がなされている画期的な刑務所である。しかしその実情は汚職と暴力、ファシズム的独裁、人間を人間と思わない扱い等が横行する凄まじい場所だった。その実態を調査するために因人として潜入した刑務所長ブルベイカー(ロバート・レッドフォード)。愕然とした彼は、さらに「大量殺人」という恐るべき事実があったことを突き止めるが・・・。

出演:ロバート・レッドフォード、ヤフェット・コットー、ジェーン・アレクサンダー、マーレイ・ハミルトン、デヴィッド・キース、モーガン・フリーマン

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 正義を貫く物語

刑務所に関する映画が数多く紹介されておりますが、皆内容は似たり寄ったりでしょう。このロバート・レッドフォードもその一つですが、29年前に映画館にて鑑賞したこともあり懐かしくて購入致しました。トーマス・O・マートンのノンフィクション、ベストセラーを映画化したもので、アメリカ社会の一端を知ることのできる作品です。DVDで鑑賞しても、古さはなく新鮮に感じました。教訓「うまくやるより(談合する)正義を貫く」ことが大事なのである。正義を見逃して、廻りとうまくやればよいという現代風潮を風刺しており、現代の日本の社会にも妥当する内容(脱正当化)とも言える作品である。同じような作品は数多くあるが、ブルベイカーを演じるロバート・レッドフォードが好きな方にはお勧めです♪

★★★★★ 実話にもとづく、正義感溢れた刑務所長の孤軍奮闘の物語。

アメリカの刑務所にだけは入りたくない、見るものにそう思わせずにはおかない。この映画で描かれている刑務所の酷さは想像を絶する。実話にもとづくものだけに、腐敗した恐怖の刑務所のさまざまな不正、暴力の手口がじつに巧妙で、こんなことまでやるのか、とそのリアリティに驚かされる。この映画は80年制作で、そんなに古い話ではない。不正を暴き、改革するべく、新所長のロバート・レッドフォード演じるブルベイカーが囚人を装って入所、実態把握することからスタートする。こんなに危険なことをした人が実在したとは。アメリカはピンとキリの国だと思う。ピンは凄いが、キリも凄い。人もモノも、自分の実感としてそう思う。だから凄い悪もいれば、ブルベイカーのような正義感に溢れた人物もいるのだろう。普通、刑務所ものというのは酷い署長や看守を描いたものが多いが、この映画の場合はもっと根が深い、看守と一体となり不正を働く「委員」と称する囚人たち、さまざまな刑務所の出入り業者、みんなぐるで物品の横流しなどの不正を働く。都合が悪くなると囚人を殺して秘密裏に処分する。こんな酷い状況にブルベイカーはひとり立ち向かうが、あまりに正義感が強く、壁にぶち当たってしまうが、後年、この刑務所で行われた不正、非道なことは社会的に暴れ、ブルベイカーの努力、執念が実を結ぶ。ロバート・レッドフォードが好演。25年前の映画だけに、当時、無名だったモーガン・フリーマンをはじめ、多くの俳優が端役で出ており、そんな俳優探しも面白い。2時間10分あまりの映画だが、展開がいいので、あっという間に終わった、という感じ。アカデミーで脚色賞受賞したのも頷ける。

★★★★☆ 正義と矛盾のアメリカ

どんでん返し的なハッピーエンドがあるわけでなく、後味悪いままに終わるのもわざとらしくなくてよいと思います。まぁ、最後の拍手の嵐は許容範囲でしょう。正義、というものを何より大切にするアメリカの矛盾や裏側の汚ならしさを内部告発的に見せるのはアメリカの良心であり、硬派で誠実な社会化派の名作だと思います。ロバート レッドフォードはあまりにハマりすぎでちょっと面白味がないのは致し方ないかな。若い頃のモーガンフリーマンが出てますね。

作品の詳細

作品名:ブルベイカー
原作名:Brubaker
監督:スチュアート・ローゼンバーグ
脚本:W・D・リクター
公開:アメリカ 1980年6月20日、日本 1980年11月8日
上映時間:132分
制作国:アメリカ
製作費:900万ドル
興行収入:3700万ドル
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