愚かな男の死体がゴロゴロ、蜘蛛の巣に絡まっていく獲物のように、男は破滅に向かってゆく・・・
巧妙で破天荒な脚本が制作前から評判を集めていたが、いざ映画化となるとそのユニークな過激さに多くの業界人が二の足を踏み、制作までに5年の月日がかかったという異色のサスペンス・ドラマ。脚本に惚れこみ”最低のダメ男”ジャックを演じたゲイリー・オールドマン、この映画のカルト的人気を決定づけた”究極の悪女”モナをハスキーヴォイスとバネのような肢体で怪演したレナ・オリンに加え、アナベラ・シオラ、ジュリエット・ルイス、ロイ・シャイダーといった粒ぞろいのスターたちが競演。型破りなバイオレンスと切なくもユーモラスなエロティシズムの描写、スタイリッシュかつ乾いた映像美、ジャジーな音楽が織りなす、90年代フィルム・ノワールの傑作。
ストーリー:聡明で愛らしい妻との平凡な生活、出世の見込みも薄い冴えない自分。そんな日々に嫌気がさしたNYの刑事ジャック(ゲイリー・オールドマン)は、FBIが保護するマフィアの裏切り者の情報をマフィアに横流しして、報酬を得る汚職に手を染めていた。ロシア人の殺し屋モナ(レナ・オリン)もそんなジャックの“カモ”の1人になるはずだったが、彼女がFBIの手を逃れたことから、ジャックはマフィアにモナを消すよう脅迫される・・・。
出演:ゲイリー・オールドマン、レナ・オリン、アナベラ・シオラ、ジュリエット・ルイス、ロイ・シャイダー、マイケル・ウィンコット、ウィル・パットン、ジェームズ・クロムウェル
★★★★★ タイトルがまず内容にフィットしていていい。
直訳ではなくて本当によかった。そして蜘蛛女であってよかった。内容はうだつの上がらない警察官が裏組織とつながっていて小遣い稼ぎをしていたところその蜘蛛女たるセクシーそして危険な女性に出会うところから始まります。その後主人公はその女と出会うことで様々な物を失っていきます。見所はなんと言ってもセクシーな蜘蛛女。ただそれだけでなくなぜか主人公に馬鹿だなあと思いながらも自分も女性という物に振り回されていないだろうかと自問自答してしまいます。蜘蛛女を性を売り物にする女性、または消費物(AV、フィギア、ゲーム、有害図書等々)に当てはめることは出来ないだろうか。と思うのは自分だけか笑話がずれてすみません。うまく言えませんが自分は好きです。この映画は傑作だと私は思います。
★★★★☆ 女はコワイ。
この映画のレナ・オリンの恐いことといったら、もう。ゲイリー・オールドマンですら押されっぱなしです。是非一見を。
作品の詳細
作品名:蜘蛛女 |
原作名:Romeo Is Bleeding |
監督:ピーター・メダック |
脚本:ヒラリー・ヘンキン |
公開:アメリカ:1994年2月4日、日本:1994年5月14日 |
上映時間:100分 |
制作国:アメリカ、イギリス |
製作費:1000万ドル |
興行収入:300万ドル |
Amazonで探す |
Amazonプライム30日間無料体験を試す |