死者を蘇らせるといわれる墓場“ペット・セメタリー”で起こる惨劇を描く、スティーヴン・キング原作のホラー小説を映画化!
ストーリー:小さな街ルドローに引っ越してきたルイス一家。数日後、ペットの猫が轢死。近くにあるペット・セメタリーに埋めると、翌日猫は生き返った。日を置かずして息子ゲイジがトラックにはねられ死亡する。こっそり遺体を例の場所に埋葬するが・・・。
出演:デイル・ミッドキフ、フレッド・グウィン、デニーズ・クロスビー、ミコ・ヒューズ、ブレーズ・バーダール
★★★★★ 生者による死者への執着
海外ホラー映画にしてはテーマ性が強く、ブレがないのがとてもいいです。生きている者の執着によって死を汚していく連鎖を描いています。生きているからこそ、愛するものへの思い出を手放せずに何度でも肉体という器を甦らせて満足しようという愚かさがよくわかります。そして帰ってきた肉体が、かつての愛するものと精神が一致していないことに対して不満足と嫌悪を示し殺めてしまおうとする。そんな有様に終盤で蘇った息子が「ずるい」と口にするセリフがありますが、ここに生きている人間の身勝手さが集約されいると感じました。個人的には何故かサポートしてくれる脳みそ丸見え少年が癒しですw
★★★★★ ホラーの裏に深遠なテーマがあります
主題歌を担当したラモーンズが好きで、映画自体にも興味を持ち購入しました。なんとなくB級ホラー映画というイメージで見始めましたが、とても切ない作品でした。今作より怖い映画は他にいくらでもあるでしょう。しかしこの作品の本質は、親から子への、何よりも深い愛であり、それゆえに神(悪魔?)の領域に踏み込んでしまった、人間の愚かさ、悲しさにあります。子供を育てた経験がない方でももちろん楽しめる映画であり、実際に子供がいる方ならより一層共感できると思います。また、ホラーの体裁でありながら、ヒューマニズムを扱ったという意味で、ユニークな作品でもあります。
★★★★☆ 怖いというより哀しい
急にグロい死体が出てきてびっくりしました。が、そのグロい亡霊が主人公を救おうとことあるごとに登場して導こうとするとは、なんてモダンでユーモラスな演出でしょうか。しかしそんな彼の警告をもってしても、主人公はタブーを犯さずにはいられないのでした。死者をよみがえらせることは生者にとっての悲願であり、また同時に大罪でもあるんでしょうね。主人公に向かって放たれる「ずるい」の言葉が重いです。そしてそんな主人公が最後にとった行動と結末・・・怖いというより哀しい。
★★★☆☆ 悲しい物語
個人的にはリメイクの方が悪霊の存在や、母親の過去にも触れられていてストーリー展開が面白かったです。初出のこちらでは、息子のみならず嫁さんまで埋めに行くという部分で主人公の父親の愚かさが際立ち、また違ったテイストで楽しめました。恐怖度で言うとリメイクより上でした、リアリティがあって「痛い痛い痛い!」とビクビク見てましたw最近のホラー映画は映像は派手だけど、こういうゾクゾクとした恐怖とは別物ですね。
作品の詳細
作品名:ペットセメタリ- |
原作名:Pet Sematary |
監督:メアリー・ランバート |
脚本:スティーヴン・キング |
原名:スティーヴン・キング『ペットセメタリ―』 |
公開:アメリカ:1989年4月21日、日本:1989年8月19日 |
上映時間:103分 |
制作国:アメリカ |
興行収入:5700万ドル |
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作品に出てくる英語
lay:【俗・動】横たわる |
holler:【名】大声、叫び |
fellow:【名】仲間、同志、男 |
skin:【動】(皮膚や表面を)擦りむく |
stuff:【話・名】もの |
corral:【話・動】捕まえる |
missus:【名】奥さん:名前の知らない人に対して |
watch out for~:~に気をつける |
damn=damned:【話・形】ひどい、とんでもない |
them=those:【代名】(方言)それら |
as happy as a clam:とても幸せで |
clam:【名】ハマグリ、あさり |
get settled in:(新しい家に)落ち着く |
scare the life out of someone:死ぬほど(人を)驚かせる |
cemetery:【名】墓地、共同墓地 |
use up:使いつくす、消費する |
wander:【動】徘徊する、さまよう |
run out:【句動】(主語を)使い果たす |
take~under advisement:~を熟慮する |
meantime:【副】その間 |
get on with it:(ぐずぐずせずに)さっさと行動する |
misspell:【動】~のづづりを謝る |
A come of~:~の結果としてAが生じる |
graveyard:【名】墓地 |
broken-hearted:【形】失意の、悲嘆に暮れた |
somehow:【副】何らかの形で |
die of old age:老衰で死ぬ |
speak~right out loud:~を声に出して言う |
croak:【俗・名】死ぬ |
gross:【話・形】気持ち悪い |
nut:【卑・名】睾丸、きんたま |
shilly-shally:【動】ためらう |
sedated:【形】鎮静状態の |
Don’t mention it:どういたしまして |
bellyache:【話・名】腹痛 |
pass:【動】(症状が)やむ、終わる |
Ambu bag:アンビューバッグ;ドイツのAmbu社が開発した手動式人工呼吸器の商標 |
cardiac monitor:心臓モニター |
large bore:大口径 |
not do any good:何の役にも立たない |
sprain:【名】捻挫 |
as good as~:~も同然で |
plenty:【副】たっぷり、十分 |
mull over:~について熟考する |
for sure:確実に |
loon:【名】アビ、カイツブリ |
yonder:【古・副】あそこで(に) |
neat:【形】素敵な、かっこいい |
cellar:【名】地下室 |
vet:【話・名】獣医 |
swivel:【動】くるりと回る |
ball bearing:ボールベアリング、転がり軸受 |
pull out of~:~から抜け出す |
frost:【名】霜 |
ticky =tacky:【俗・形】薄汚い |
ragman:【名】古着屋 |
barbed wire:有刺鉄線 |
stink of~:~の臭いがプンプンする |
groomer:【名】(犬の)トリマー |
cough up:【句動】(しぶしぶ)お金を出す |
a touch of the flu:軽いインフルエンザ |
white-sided dolphin:カマイルカ |
beach:【動】浜に乗り上げる |
strand:【動】座礁させる |
wink out:【句動】消える |
spinal meningitis:脊髄膜炎 |
convulse:【動】(身体が)震える |
salute:【動】敬意を表する |
insane:【形】精神障害の、常軌を逸した |
numb:【俗・形】頭の鈍い、ばかな |
sedative:【名】鎮静剤 |
take hold:(薬が)効いてくる |
stand:【動】(試練などを)経験する |
rot:【動】腐る |
get a hold of yourself:しっかりしろ |
grief-stricken:【形】悲嘆にくれた |
abomination:【名】憎悪、忌まわしいこと |
talk it out:話をつける |
one way or the other:何らかの方法で、どちらにしても |
patch things up with someone:(人との)こじれた関係を修復する |
folks:【名】家族 |
bogyman:【名】子取り鬼:悪い子どもをさらっていくといわれている |
discorporate:【形】具体的な体がないさま |
undo:【動】(好意の結果を)元に戻す |
tail wind:追い風 |
Think nothing of it:どういたしまして |
end of the line:終点 |
twist:【動】ねじる |
awful:【副】(量・程度が)とても、すごく |
while one can:今のうちに |
tend:【動】世話をする、面倒をみる |