スリラー

アウトブレイク

人類絶望の危機、それは一匹の猿から始まった

この映画は実在するウイルスをモデルにしており、ストーリーは科学的事実に基づいているため、主人公たちが感じる恐ろしさは実にリアル。それだけに、怯えもすれば迷いもする”普通の男”である主人公が、愛のためにその恐怖を乗り越えていく姿は感動的だ。

ストーリー:アフリカ・モタバ川流域。正体不明のウイルスに感染し、皮膚が腫れ体中の穴という穴から出血して死んでいく無数の住民たち…。現地調査に赴いたアメリカ軍医学研究所のリーダー、サム・ダニエルズは軍に警戒態勢を進言するが却下されてしまう。しかしその後、同じ症状の患者がカリフォルニアに出現。爆発的な速度で蔓廷する殺人ウイルスは一気に全米をパニックに陥れた!軍の命令で研究から外され、独自に感染原因を調査していたサムは、やがて軍の極秘血清にたどり着く。なぜ新種のウイルスの血清が存在するのか? 疑惑が深まる中、全米破滅へのカウントダウンとともに、恐るべき謀略が次第に明らかになっていく!

出演:ダスティン・ホフマン、レネ・ルッソ、モーガン・フリーマン、ケヴィン・スペイシー、ドナルド・サザーランド、スーザン・リー・ホフマン、ベニート・マルティネス、ゼイクス・モカエ、デイル・ダイ、ミシェル・ジョイナー、キューバ・グッディング・ジュニア

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ ウィルス感染ものの傑作

うーん、久しぶりに見たけど面白い。ウィルス感染パニックものは量産され続けているが、このちょっと古めの映画に遠く及ばないものばかり。俳優陣も豪華だし、一人の将校の決断一つで多くの者が犠牲にされてしまう軍の横暴さや、上下からの板挟みによる葛藤、命を顧みず奔走する本来あるべき医師の姿、などなどいくつもの見どころが満載。ただちょっと不満点を挙げるならば、うっかりさんが多すぎる。。今回の宿主たるおサルさん、この可愛さは異常。密漁したくなる気持ちは分からないではないくらいだけど、この密漁っていうのもまた風刺と取らえるべき由々しき社会問題としてあるんだろう。国際法でいくら規制しても、密猟者によって絶滅の危機に瀕したりするわけで、儲かるからこそビジネスとなるわけだから、結局は欲する人間がいるということ。そうした人間のエゴによって未知のウィルスが運ばれてくるという設定に啓蒙が見受けられる。いま見て改めて思うのは、ヘリでのシーン。スーパーマンとかでも超絶テクニックを持つ操縦士による撮影が行われたとかどこかで観たことがあるが、今作もそうしたリアルな映像が楽しめた。昨今ではCGで色々できてしまうので、なんというか新鮮だった。

★★★★☆ 医療従事者の戦い

現在流行中の新型コロナウイルスも動物が感染源ではないかと言われており、リンクする部分も多少はあるかもしれませんが、本作のウイルスは感染すると24時間以内に死ぬという破壊的な物なのに対して、コロナウイルスの方は致死率5%を切っているとの事です。病気になって良い事など一つもないので勿論注意すべきですが、あまり恐れすぎる必要もないのかもしれません。また巷ではマスクが売り切れるなどしていますが、ドアノブ等からの接触感染もあり得るので不特定多数の人が触れる物に触った時には特に手洗い、うがいを徹底すべきですね。ネットでの不安を煽る言説やデマ情報にも注意し信頼できる情報源を見極める必要もあるでしょう。現実がこのような状況なこともあり、あまり心穏やかに楽しめなかったかもしれませんが、事態の収束、主人公の家庭問題など綺麗にまとまった良作だと思います。リアリティのある作品とは言いづらいですが医療に携わる方の大変さは伝わってきました。

作品の詳細

作品名:アウトブレイク
原作名:Outbreak
監督:ウォルフガング・ペーターゼン
脚本:ローレンス・ドゥウォレット、ロバート・ロイ・プール
公開:アメリカ:1995年3月10日、日本:1995年4月29日
上映時間:127分
制作国:アメリカ
製作費:5000万ドル
興行収入:1億8900万ドル
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