ホラー

エイリアン

宇宙では、あなたの悲鳴は誰にも聞こえない

全世界を震撼させたSFホラーの金字塔。衝撃の第1作!

従来のSF映画に恐怖映画の手法と密室劇の要素を加え、エンターテイメント作品に仕上げたのは、『ブレード・ランナー』、『ブラック・レイン』などで独特の映像美を見せた奇才、リドリー・スコット。悪夢のようなデザインワークで全く新しい生物を創造したのは、スイス生まれの画家H・Rギーガー。本作はシガニー・ウィバーの映画主演デビュー作でもある。

ストーリー:地球への帰路を急ぐ宇宙船ノストロモ号に、謎の異星人(エイリアン)が侵入した。姿を見せない敵は本能の赴くままに一人、また一人と乗組員の命を奪っていく。未知の進化を遂げた生命体には人類の持ついかなる武器も通用しない。閉鎖された宇宙船内で、姿を見せぬ完全生物とただ一人生き残ったリプリー(シガニー・ウィバー)との絶望的な闘いが始まろうとしていた・・・。

出演シガニー・ウィーバー、トム・スケリット、ヴェロニカ・カートライト、ハリー・ディーン・スタントン、ジョン・ハート、イアン・ホルム、ヤフェット・コットー

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 映画作りの情熱を感じられるSFホラーの傑作

最初は小さかったゼノモーフが脱皮して人間より大きくなり、1人、また1人餌食になっていく展開、H・R・ギーガー氏がデザインを担当した、ゼノモーフの不気味な造形と、スーツアクターによる神秘的な動き、そして、この映画で確立されたと言っても過言ではない、リプリーの強い女性主人公像。銃を撃ちまくったりする派手なシーンはないものの、宇宙船のどこかにゼノモーフが潜んでいて、いつ襲われるか分からない緊張感等、劇場公開から40年経って観ても面白い、SFホラーの金字塔だと思います。特典の監督やスタッフ等による音声解説も面白く、撮影の裏話を聞けて良かったです。
古い作品ですが、今観ても色あせない名作なのでおすすめです。

★★★★★ 徹底した「静」のダイナミズム

本作が公開された頃から、SF作品はメジャーエンタテイメントの一ジャンルを確保し始めた。その頃の作品は概ね優れているのだが、「エイリアン」の卓越したアイディアと「静の恐怖」を突詰めたストーリテリングの巧みさは未だに圧倒される。初見の小学生の時に感じた「次に何が起こるんだろう」と、まさに息を止め、まだ何も起こっていないシーンからも張り詰めた緊張感を成立させたリドリー・スコットの演出スキルはプロ中のプロだ。彼の手腕は「ブレード・ランナー」のような特異な映像センスに注目されがちだが、私個人として、彼の巧みさは見事な造形美をストーリテリングの流れにあざとさを排し、ダイナミックかつ繊細に融合させてしまう所にあると思う。本作にみられる卵の群のおぞましいインパクトと、その不気味さに近寄ってゆく船員達の恐怖感、真っ白なコンピュータルームの醸し出す人工性とオペレイトする人々のダイアローグ、すべてが「その場しのぎの画のインパクト」として奇をてらったものでなく、「映画」という総合体に纏め上げる事で、その重厚な迫力をきらめかせ、我々を圧倒する。本作の「静の恐怖」はリドリー・スコット無くしては決して成立しなかったと思うとともに、アイディアだけをかじっても本作の類まれな存在感を凌駕する作品はきっと二度と出て来ないだろう。

★★★★☆ エイリアン自体の魅力がいい

なんといってもエイリアンの形がいい。全身黒っぽくて頭が異様な形をしている。そして口から飛び出すインナーマウス、驚きと脅威を感じる。見せ方も効果的で、想像力をかきたてられ恐怖を感じる。おもわず感情移入して見入ってしまう。実際の宇宙には、本当にこのようなエイリアンがいるのかもしれない・・・。

作品の詳細

作品名:エイリアン
原作名:Alien
監督:リドリー・スコット
脚本:ダン・オバノン
原案:ダン・オバノン、ロナルド・シャセット
公開:アメリカ 1979年5月25日、日本 1979年7月21日
上映時間:117分
制作国:アメリカ、イギリス
製作費:1100万ドル
興行収入:1億400万ドル
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