人間の名誉と誇りを賭け、男たちは闘いの火花を散らす!
ストーリー:1943年第二次世界大戦下のビルマ。日本軍の斉藤大佐を長とする捕虜収容所に、ニコルソン隊長(アレック・ギネス)率いる英軍捕虜が送られてきた。鉄橋建設を急ぐ斉藤大佐は、米軍のシアーズ(ウィリアム・ホールデン)とともに建設現場で働くことを彼らに命令。工事は着々と進み橋は完成に近づくが、丁度その頃、同じ英軍の手によって橋の爆破工作が進められていた・・・。
出演:アレック・ギネス、ウィリアム・ホールデン、早川雪洲、ジャック・ホーキンス、ジェフリー・ホーン、ジェームズ・ドナルド、アンドレ・モレル、ピーター・ウィリアムズ、大川平八郎
★★★★★ 戦争という極限状況のなか登場人物がどのような考えを持ち行動するのか、非常に興味深い人物描写
ニコルソンもウォーデンも共にやるべきことをやっただけなのですが、結果的にイギリス人が一生懸命使った橋をイギリス人が壊すことになり、戦争というものの愚かさを浮き彫りにしていました。登場人物について、一番魅力的だったのはニコルソンです。ニコルソンは日本人が作ろうとしていたものより立派な橋を作り上げることで、イギリス人兵士に誇りや名誉をもたらし、捕虜という立場ながらもイギリスに「勝利」をもたらしました。今後何十年何百年と利用され地元に利益をもたらす橋を残せたことは自分の人生においても意義深いものだったはずでした。橋が完成してイギリス兵が祝いの催しをしているとき、斉藤は手紙を書いて自分の頭髪を入れていました。恐らく遺書だと思います。イギリス兵に橋を作らせたのではなく結果的に作ってもらったことになったのを恥だと思ったのでしょう。とても繊細な描写だと思いました。ウォーデンは自分の命をかけてでも任務を遂行しようとする男です。そんなウォーデンに対してシアーズは軍規や任務より人間らしく生きることを望みます。ウォーデンは極端ですが、ニコルソンも斉藤も任務を重く受け止めている点は共通です。シアーズが他の登場人物と一線を画す理由は、彼が本当は将校でないからかもしれません。立場が異なる登場人物が戦争という極限状況のなかでどのような考えを持ち行動するのか、それは四者四様でしたが、非常に興味深い人物描写だと感じました。
作品の詳細
| 作品名:戦場にかける橋 |
| 原作名:The Bridge on the River Kwai |
| 監督:デヴィッド・リーン |
| 脚本:カール・フォアマン、マイケル・ウィルソン |
| 公開:1957年10月11日 |
| 上映時間:161分 |
| 制作国:イギリス、アメリカ |
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