チャールズ・チャップリンが、サイレント映画時代に監督した悲恋ラブストーリー
ストーリー:フランスのある片田舎で、美しい娘(エドナ・パーヴィアンス)と貧乏な青年画家(カール・ミラー)が恋に落ち、ふたりは駆け落ちを決意するが、約束の時間になっても、待ち合わせ場所に画家は現れなかった。そして数年後、ふたりはパリで偶然再会するのだが・・・。
出演:エドナ・パーヴィアンス、カール・ミラー、アドルフ・マンジュー、クラレンス・ゲルタード、リディア・ノット、チャールズ・フレンチ、ベティ・モリシー
★★★★★ 天才チャップリン
喜劇王チャップリンというと今更ですが、サイレント映画の時代に監督していた作品が「巴里の女性」です。当初はアメリカを舞台に設定しようとしていましたが、内容が当時の「モラル」に抵触する恐れがあったので、巴里にしたとのことです。チャップリン自身が自分も経営に参加していた映画会社で製作したので、外野の声に邪魔されることなく製作しました。この映画は興行的には成功とは言いがたかったのですが、それまでのサイレント映画の演技とは違った抑えたリアルな演技は、各方面に影響を与えています。私が好きなのは「アドルフ・マンジュー」です。お金持ちのダンディな役です。チャップリンは普段は役者を面接することはなかったのですが、アドルフ・マンジューはハリウッドのレストランで面接をうけました。(嫌ったのは、断ると互いに嫌な思いをするからとのこと)アドルフ・マンジューと主役のエドナ・パーヴァイアンスの仲を、さりげなく表現するのにシャツの「カラー」を使っています。当時としては珍しいくらい細部にこだわり、演技もリアルにと演出しています。上映時にチャップリンは観客に手紙を書いています。手紙は少々弱気な内容です。天才の常で当時の観客には受けなかったようです。この映画は早すぎた映画だったかもしれません。古さを感じさせない名作です。
作品の詳細
| 作品名:巴里の女性 |
| 原作名:A Woman of Paris |
| 監督:チャールズ・チャップリン |
| 脚本:チャールズ・チャップリン |
| 公開:1923年9月26日 |
| 上映時間:82分 |
| 制作国:アメリカ |
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