ドラマ

群衆の中の一つの顔

力! それが彼の愛したものだった! 

ストーリー:KGRKラジオ局経営者の姪で、報道番組担当のマーシャ・ジェフリーズ(パトリシア・ニール)は、様々な人々の素朴な「顔」を探すという自分の番組「群衆の中の一つの顔」の取材で、アーカンソー北東部にあるトマホーク拘置所を訪れた。そこでラリー・ローズ(アンディ・グリフィス)という若者を発見する。彼が下の名前を名乗らなかったので、マーシャはとっさに“ロンサム(孤独な)”・ローズと紹介して、彼の朴訥としたギターの弾き語りを収録した。 この録音を聞いた伯父のJ・B・ジェフリーズは、ロンサムに惚れ込み、釈放された彼をラジオのパーソナリティーとして雇い入れる・・・。

出演:パトリシア・ニール、アンディ・グリフィス、アンソニー・フランシオサ、ウォルター・マッソー、リー・レミック、ケイ・メドフォード、アリス・ドラモンド、ロイス・ネトルトン

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★☆ 群衆という名のデマゴーグ

「この国の連中は、羊の群れのようなもので、笛を吹いたら、すぐに飛び跳ねる」。メディアを通して、群衆を思いのままにコントロールできるという、主人公のロンサム・ローズの言葉である。ここには、大衆蔑視があるし、そして、ポピュリズムの姿がある。いささか、直線的過ぎるが、しかし、確かに、この映画で、メディアの持つ「本質」が暴かれている。テレビ黎明期であるがゆえに、広告主、政治家、テレビ局など、その構図はシンプルだ。現在は、より複雑に、柔軟に、ボロを出さないようになっているが、本質は変わらない。それゆえに、ここでのメディアをめぐる物語は、現在を考えるうえでも、重要な参照点をなしている。オリヴァー・ストーンが、『ブッシュ』をつくるときに、参考にしたのが、この映画であることも納得できる。ロンサムを批判する本のタイトルは、『ジーンズをはいたデマゴーグ』であった。現在の日本では、なにか一人の「カリスマ」がデマゴーグになるというイメージはない。むしろ、ネットにみられる「言説」をみると、『群衆という名のデマゴーグ』に感じる。それほど、複雑な時代なのだ。カザンにしては「凡作」とする、映画評論家の双葉十三郎の評価は、映画評論としては、理解できるが、しかし、むしろ、私には、日本で、なぜこうした映画が全くつくられないのか、そのことのほうに問題を感じてしまう。

作品の詳細

作品名:群衆の中の一つの顔
原作名:A Face in the Crowd
監督:エリア・カザン
脚本:バッド・シュールバーグ
公開:1957年5月28日
上映時間:125分
制作国:アメリカ
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