若者が2人連れの殺し屋に殺害され、保険会社の調査員が残された手掛かりを元に回想シーンを交えながら事件を解決していく
ストーリー:小都市ブレントウッドのガソリン・スタンドに勤めるスウェード(バート・ランカスター)という男が、ある日2人の刺客のために射殺された。警官はこの事件には冷淡だったが、保険会社の調査員リアダン(エドモンド・オブライエン)が興味を持ち、スウェードの前身が拳闘選手であったことを推定し、拳闘練習場へ調べに行った。その結果、スウェードの前身は拳闘家であり、窃盗罪で3年の刑をうけたことがわかった。その当時彼を受け持った刑事ルビンスキーから、スウェードは以前ルビンスキーの妻リリーと恋仲だったが、暗黒街のボス、コルファクス(アルバート・デッカー)の情婦キティ(エヴァ・ガードナー)に心をひかれてから、リリーを捨て、その後罪をかばって、入獄したことが判った・・・。
出演:バート・ランカスター、エヴァ・ガードナー、アルバート・デッカー、エドモンド・オブライエン、サム・レヴェン、ヴァージニア・クリスティーン、ジャック・ランバート、ヴィンス・バーネット、ウィリアム・コンラッド、チャールズ・マックグロー
★★★★★ 原作ヘミングウェイ
ストーリーがしっかりしていてリアル感が高い。キレもテンポもいい。映画初出演でスウェード役バート・ランカスター、キティ役エヴァ・ガードナーが着目されるが、保険調査員レアダン役エドモンド・オブライエンが卓越している。おススメです。
★★★★☆ ムーディでシャープなヘミングウェイ文学の映画化
バート・ランカスターの出世作です。とはいってもランカスターは強烈な印象を残しながらもあまり出てきません。どちらかというと、ランカスター演じるキャラクターが絡む事件の背景を探るエドモンド・オブライエンが主役のようなつくり。でも、やっぱりランカスターがその存在感ですべてもっていってしまっていることはたしか。シオドマク監督の演出はメリハリがあっていいと思います。とくに一味が強盗に入るあたりの長回しは見応えがあります。また、エヴァ・ガードナーの魅力あふれる悪女っぽさもなかなかのもの。それにしても冒頭の殺し屋がこわい。なんとよくみると、B級ノワールの傑作『その女を殺せ』のチャールズ・マックグローじゃないか!こわいはずだ。タフガイとしてならした彼だもの。迫力満点です。この冒頭の緊迫感だけでも見る価値のある作品だと思います。
作品の詳細
作品名:殺人者 |
原作名:The Killers |
監督:ロバート・シオドマク |
脚本:アンソニー・ヴェイラー |
公開:アメリカ 1946年8月30日、日本 1953年4月24日 |
上映時間:103分 |
制作国:アメリカ |
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