西部劇映画

赤い河

荒くれ男たちが進む果てに立ちはだかる赤い河

ストーリー:南北戦争の10年前。テキサスに大農場を作ろうとしていた開拓者のダンソン(ジョン・ウェイン)は、レッド・リバーに向かう途中で出会った少年を養子にする。南北戦争後、ダンソンは広大な土地と膨大な家畜を所有するまでになっていたが、南部には牛を売買する市場がなかった。ダンソンは戦争から戻って今は成人している息子に、北部や東部の市場へ1万頭の牛を移動させるという大胆な計画を告げる。牧童たちが集められ、ミズーリへ向かうキャトル・トレイル(牛の長距離輸送)が始まるが、牛の暴走や仲間割れなどのいざこざの末、遂にはダンソンと息子が対決する事態になる・・・。

出演:ジョン・ウェイン、モンゴメリー・クリフト、ウォルター・ブレナン、ジョン・アイアランド、ジョーン・ドルー、コリーン・グレイ、ハリー・ケリー・Jr、ハンク・ウォーデン、ノア・ビアリー・Jr、ポール・フィックス

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ きびきびと雄大に描かれる男たちの叙事詩

さすがは名匠はワード・ホークス監督です。そのきびきびとした映画の作り方と、場を盛り上げる雰囲気作りの巧さはこの作品でも卓越しています。そして彼らしいこだわり、すなわち信念を曲げない剛健な男たちを描く執念にも似た思い入れはここでもしっかりと踏襲されています。ご存知ジョン・ウェインと、本作品で一気にスターダムに押し上げられたモンゴメリー・クリフトが素晴らしい。ウェインは後の『捜索者』につながるような役作りで完全無欠のヒーローではない屈折した男を見事好演。クリフトは極めて自然体の演技で優しく志の高い若者をさりげなく演じきっています。この二人のキャラクターの間に生れる互いを愛するが故の静かなる確執もじめじめしておらず、からりとして共感しやすい。それにしても、大勢の反逆者にやり込められてぐうの音も出ないジョン・ウェインなんて!こんな役も受けていたのかという思いに駆られ、彼の懐の深さをあらためて実感しました。ホークス監督の娯楽性を重視した上での創意工夫の散りばめかたは素晴らしいの一言。牛の群れが大地を横切る雄大なショットを積み重ね、我々をその美しさで魅了させてくれたと思いきや、決闘シーンでは一気にキャラクターの顔面アップのショットをたたみかけ、観る者に手に汗握らせるといった変幻自在な演出ぶり。しかし、その根底にあるのは実に歯切れのいいきびきびとした映画作りなのです。『赤い河』はそんなホークス監督が男の中の男たちを描ききった見事な西部劇叙事詩。

作品の詳細

作品名:赤い河
原作名:Red River
監督:ハワード・ホークス
脚本:ボーデン・チェイス、チャールズ・シュニー
公開:アメリカ 1948年9月30日、日本 1951年12月21日
上映時間:133分
制作国:アメリカ
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