戦争映画

アラモ

“西部劇の神様”ジョン・フォードが監修、豪放かつピュアな西部の男たちの魂を壮大に謳いあげるウェスタンの傑作!

ストーリー:1836年。当時のテキサスはまだメキシコの一部で、同国の独裁的大統領サンタ・アナ(ルーベン・パディラ)の圧政を受けていた。テキサスのヒューストン将軍は独立運動を起こし、ジム・ボウイ大佐(リチャード・ウィドマーク)に義勇軍を含むテキサス軍の指揮を命じ、サンアントニオ近郊のアラモ砦に陣地を作らせる。ジムの旧友デビー・クロケット(ジョン・ウェイン)もテネシーから駆け付け、テキサス軍はアラモとりでに立てこもり、サンタ・アナが放った大軍を待ち受ける。やがて戦闘が始まるが・・・。

出演:ジョン・ウェイン、リチャード・ウィドマーク、ローレンス・ハーヴェイ、フランキー・アヴァロン、リチャード・ブーン、リンダ・クリスタル、チル・ウィルス、パトリック・ウェイン、ジョーン・オブライエン、ジョセフ・カレイア、ケン・カーティス


視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 父から子へ受け継がれる映画がここにある

昭和一桁生まれの亡き父が好きだった映画で、小学生の頃に初めて見させられた西部劇だった。その時はただ訳も判らず、体が震えるほどの感動だけを覚えている。司令官トラヴィスの直線的で痛々しい責任感、荒くれボウイの譲れない男のプライド、議員クロケットが未来に託した理想主義。今にして思えば、この三人の生きざまこそ不器用だった父が私に伝えたかった言葉だった。この作品は史実であり、ボウイを庇って落命する召し使いを含む138名の尊い犠牲によって守られた貴重な物が何だったかを私たちは忘れてはならない。カミカゼをクレージーな侍文化と評する米国人も同じメンタリティを持っていたのだ。時代、国、そして世代を越えて語り継がれる映画とは、決して社会の変化や映像技術の進化では色褪せない伝説だ。先祖や父親の背中を見るような、曲がった性根や背筋をピンと伸ばしてくれる、そんな強情で真っ直ぐな名作である。

★★★★☆ 超力作!

アメリカ映画とはマリリン・モンローとジョン・ウェインだと極論することが出来る。役者ジョン・ウェインに演技を期待する者などいないように監督ジョン・ウェインに演出を期待する者などいない。スクリーンに登場するだけで、それが映画になってしまうという奇蹟的な持って生まれた映画的才能に恵まれたジョン・ウェイン監督作品だという点が注目されるが、これは敢てジョン・ウェイン主演作品としてみるべき作品である。誰が監督であるかなどこの作品においては問題ではない。とりあえずジョン・フォード監督が多少関わった作品であるという事で十分である。この作品の唯一の欠点は時間が長いことである。恐らくジョン・フォード監督ならば二時間で描ききったことだろう。あの西部劇大作『三悪人』を撮り上げた才能なら十分可能だったはず。見せ場は勿論後半に展開されるアラモ砦攻防戦である。万単位とはいわないが、恐らく5千人は超えるであろうエキストラを動員したスペクタクルシーンは西部劇の範疇には収まる切れない一種の史劇の体である。かつて西部劇でこれだけのエキストラを動員した例は殆どないといってもいいだろう。僅かに戦前の無声映画でクルーズ監督の『幌馬車』ジョン・フォード監督の『三悪人』ラオール・ウオルシュ監督の『ビッグ・トレイル』アンソニー・マン監督の『シマロン』キング・ヴィダー監督の『白昼の決闘』が浮かぶ程度である。

作品の詳細

作品名:アラモ
原作名:The Alamo
監督:ジョン・ウェイン
脚本:ジェームズ・エドワード・グラント
公開:アメリカ 1960年10月24日、日本 1960年12月24日
上映時間:161分
制作国:アメリカ
製作費:1200万ドル
興行収入:2000万ドル
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