悪党に殺された父親の復讐を果たすため立ち上がった美女ギャング“キャット・バルー”の活躍を描いた西部劇
ストーリー:1894年のワイオミング州。師範学校を卒業式し故郷に帰ってきた美しい娘キャサリン(ジェーン・フォンダ)は、頑固者の父が町の人々に命を狙われていることを知る。父は大方の町民の考えとは逆に、町に工場を建てようとするよそ者の開発業者たちとことごとく対立していたからだった。キャサリンは父を守るために、おたずね者の凄腕ガンマン、キッド・シェリーン(リー・マーヴィン)を雇うことにする。しかし、四六時中酔っ払っているキッドは期待に反して銃の腕は散々。そんなある日、ついに悲劇が起こる。父を殺されたキャサリンは、銃を携え、自ら“キャット・バルー”と名乗って悪党たちへの復讐を誓うが・・・。
出演:ジェーン・フォンダ、リー・マーヴィン、マイケル・カラン、レジナルド・デニー、ナット・キング・コール、ドウェイン・ヒックマン、ジェイ・C・フリッペン、アーサー・ハニカット、トム・ナディーニ、ジョン・マーリー、ブルース・キャボット
★★★★★ リー・マーヴィンの圧巻の演技!底抜けに楽しい名作ウエスタン
あのセクシー・スペース・オペラ「バーバレラ」よりさらに3年前の、若く美しいジェーン・フォンダ主演というだけで見応え十分であるが、それどころではない素晴らしい作品である。まず、シリアスさとコミカルさの両立という難しいことを、この作品は見事に成し遂げている。主な登場人物は、無法者に身を落とす世間知らずの「美しい清楚なお嬢さん」キャット・バルーと、彼女を取り巻く4人のクセのある男達。それぞれが存分に個性を発揮して面白いが、なんと言っても圧巻は、アル中の殺し屋キッドを演じるリー・マーヴィンだ。アカデミー賞主演男優賞受賞は伊達ではない。カッコ悪い落ちぶれたオヤジが、何のためか知らないが(キャットに惚れた?)、復活していく様は、人生の黄昏を嘆く中高年にもやる気を起させるだろう。悲劇の部分もあるのだが、陰湿さはなく、それどころか底抜けに明るい。映画の本当の面白さとはこれだと思い知らせてくれる名作である。
作品の詳細
作品名:キャット・バルー |
原作名:Cat Ballou |
監督:エリオット・シルバースタイン |
脚本:ウォルター・ニューマン、フランク・ピアソン |
公開:1965年5月7日 |
上映時間:96分 |
制作国:アメリカ |
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